DIALOG 日本の未来を語ろう :朝日新聞デジタル
2019/03/26

サイバーセキュリティ界にもっと女性の力を!
Cisco Digital Japan Days 2019 特別プログラム「Women Rock IT」

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「サイバーセキュリティと女子」というと、異色の組み合わせと思われるかもしれません。でも、現実は進んでいます。3月9日にシスコシステムズが東京・六本木で開いた「Women Rock IT」は、女子学生とともにサイバーセキュリティを考えるイベントです。タイトルは意訳すれば「女性がITを揺るがす」。参加した高校1年生から大学院生までの約40人が専門家の講演に耳を傾け、熱心に質問をしていました。女性の間にも、この分野への関心が高まっていることが実感できる光景でした。

シスコシステムズは、IT&ネットワーキングで世界をリードする、米西海岸・サンフランシスコ発祥の企業です。セキュリティ分野の人材育成や啓発活動に力を入れています。今回のイベントは、3月5日から9日までの5日間、同社が主催した「Cisco Digital Japan Days 2019」というイベントの1プログラムで、前日8日が国際女性デーであることにちなんで開催されました。

「Women Rock IT」は2部構成で、第1部は、愛知県の岡崎女子大学の子ども教育学部で講師を務める、花田経子さんによる講演でした。花田さんは教壇に立つ傍ら、文部科学省や愛知県警察のセキュリティ関連アドバイザーなども務め、小学生のお子さんのお母さんでもあります。研究分野は「情報システム監査の監査人のキャリア形成と人材育成」「情報セキュリティ人材のキャリア形成と人材育成」など。文字で見ると堅苦しく感じますが、花田さんの語り口はソフトで軽妙。とても親しみやすい先生という印象でした。

岡崎女子大学講師の花田経子さん

講演のテーマは「セキュリティ×女子の楽しみ方」。セキュリティの仕事は専門性が高く、ハードルが高そう。そんな思い込みを解きほぐす内容でした。花田さんがまず言及したのは、セキュリティ人材のバックグラウンドの多様性です。セキュリティの仕事は、情報解析やログ分析といった典型的なものから、企画や販売戦略の立案、ハッカーの心理分析など、多岐にわたります。花田さんはそれを「総合格闘技」にたとえ、「多彩な能力の人たちとチームを組んで対応する必要がある。色んな人と交渉できるコミュニケーション能力が大事です」と力説しました。

ちなみに花田さん自身も、実は情報系の研究を始めたのは大学院生になってからだそうです。「『教育学部とか情報系の出身ですか?』と聞かれるのですが、違います。経営学部出身です」。その答えに、参加者から驚きの声が上がりました。「IT関係はいわば趣味として、子どものころから関心を持っていました」と花田さん。大学院でシステム監査という分野に出会い、その後も偶然が重なって、セキュリティ、キャリアデザイン、人材育成、そして教育へと、研究のフィールドが展開していったそうです。その後、講演は「キャリアデザインの類型化」という興味深いテーマに進みました。キャリアデザインは大きく4分類されるそうです。

A: 人生を企業戦略同様に設計する「目標逆算型」
B: 予期していない偶然の出来事に積極的に対応する「偶然活用型」
C: 節目はデザインし、他の時期はドリフトする「節目重視型」
D: 想像価値・体験価値・態度価値を見出す「意味発見型」

花田さんは、「Aはしんどい。私も含め、日本の女性にはBが多いですね」とした上で、「キャリアツリーモデル」という考え方にも言及。人生は、自分の意思で決定することのできるキャリアと、受動的に与えられたキャリアの二つが組み合わさって形成される、というものです。花田さんも「『○○をしていたら、偶然、○○があって……』という形だった」と自身のキャリアを振り返りました。次に、実際にセキュリティの仕事に就いている、40代の女性2人の事例を紹介しました。結婚や出産などのライフイベントに際して柔軟に働きやすい職場に転職し、それを機に自分のスキルを上げていった方々だそうです。そう聞くと、ハードルが高く聞こえてしまいますが、花田さんは「二人とも、すごくゆるい方々です」とユーモアを交えて説明し、将来に不安を抱きがちな女子学生たちを励ましました。また、花田さんは、セキュリティ人材をめぐる社会的な課題にも言及しました。日本では来年にもセキュリティ人材が19万人不足すると予測されていて、女性にもこの分野への参画拡大や定着が期待されています。それを進めていくためには、転勤や長時間労働に代表される、男性も含めた働き方改革が必要だ、と花田さんは指摘しました。花田さん自身も、仕事を続けていくために、夫と別居して子育てをせざるを得ない時期があったそうです。最後に花田さんは、「育児も介護も女性だけに押し付ける時代は、平成で終わりにしたい」という強いメッセージを発信。そして「私の夢」として、「子どもたちのために、安全で安心なサイバー空間を作っていきたい」という思いを語ると、参加者の間に静かな共感が広がりました。

第2部は、参加者が数人ずつグループに分かれてのパネルディスカッションでした。各グループに、シスコシステムズ、ネットワンシステムズ、PwCコンサルティングの女性社員が加わり、講義の感想やセキュリティ業界に関する積極的な議論が展開されました。

ある学生は、今後、セキュリティ導入のニーズが増えそうな業界について質問しました。花田さんは「教育業界は、いまだに引き継ぎをパソコンではなく手書きで残す文化があり、テクノロジー化が進んでいません。今後、パソコン利用が増えれば、個人情報保護の観点からセキュリティ人材へのニーズが高まるのではないでしょうか」と答えていました。

飛び入り参加したウエスト社長

途中、シスコシステムズのデイブ・ウエスト社長が、小学生の息子を連れてサプライズで登場する一コマもありました。ウエスト社長は「こんなに多くの女子学生に、セキュリティの仕事に関心を寄せていただき、大変うれしく思います。昨日は国際女性デーという非常に重要な日でした。私たちは、多様性こそが組織を強くすると信じています。ぜひ、皆さんにもITやセキュリティの分野で力を発揮していただきたいです」と激励しました。

参加者には就活を控えた女子学生も多い中、「キャリアパスはどうなっているのか」「外資系企業ってどういう文化?」など、セキュリティ人材としての働き方や、企業のカルチャーに関する質問も飛び交いました。女子学生たちは、セキュリティ業界のフラットな文化で自由な働き方ができる点を魅力に感じていたようです。

最後に、参加者全員で記念写真。笑顔がはじけました

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