DIALOG 日本の未来を語ろう :朝日新聞デジタル
2020/05/25

世界を変えるターゲット みんなで訳して考える
SDGs169ターゲットアイコン 日本版制作プロジェクト始動

By DIALOG編集部

 SDGs(持続可能な開発目標)には17の目標のほかに、それらを具体的に示した169のターゲットがあります。なぜ、ターゲットが必要なのでしょうか。ダイエットを例に、考えてみましょう。単に「やせる!」と宣言するよりも、「1カ月後のマラソン大会までに2キロやせる!」とうたったほうが、食事や運動をどう変えればよいか、イメージしやすいのではないでしょうか。

 ちなみに、SDGsのゴール1の「貧困をなくそう」には、「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」「2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる」など、七つのターゲットが定められています。それぞれのターゲットの原文は英語で書かれており、前述の日本語訳は、日本の外務省などがつくった仮訳です。

 SDGsの実現には、官公庁や企業だけでなく、子どもから大人まで、社会全体で取り組む必要があります。どうしたら世界の課題を「自分ごと化」し、みんなの行動を変えることにつなげられるでしょうか? 一人でも多くの人を動かす、オリジナルな日本語コピーをみんなで考えようと、このほど「SDGs169ターゲットアイコン日本版制作委員会」が発足することになりました。169のターゲットを、2030年のSDGs時代を担う子どもたちや若者とともに、分かりやすい日本語にする参加型のプロジェクトで、趣旨に賛同する企業(住友林業、大和証券グループ、フラグスポート、ライオン)からもご支援をいただきます。

日本語コピーを募集 来春に完成版

 日本版制作委員会は、各地の学校で出張授業を実施し、子どもや若者たちから日本語コピーを募集します。そして来春、完成版を公開する予定です。応募の詳細は、後日発表します。この日本版が原動力となり、多くの人がSDGsの理解を深め、取り組みが加速することを願っています。

 プロジェクト発足に先立ち、SDGsのカラフルなロゴと、17のゴールのキャッチコピーをデザインしたスウェーデン出身のクリエーティブディレクター、ヤーコブ・トロールベックさんからビデオレターをいただきましたので、紹介させていただきます。

ヤーコブ・トロールベックさん

 サステイナビリティーに情熱を傾けるデザイナー兼クリエイティブデザイナー。ニューヨークにあるデジタルスタジオ「R/Greenberg Associates」で働いたのち、自身のデザイン会社「Trollbäck + Company社」を設立。エミー賞受賞歴もある同社は、テレビ、映画、広告の戦略的ブランディングおよび、モーショングラフィックスを専門に手がけている。2014年秋に、国連が定めたSDGsの17の目標のコミュニケーションシステムを制作し、現在、それがサステイナビリティーの世界共通語となっている。2017年、サステイナビリティーに特化した戦略的なコミュニケーションエージェンシー「The New Division社」(本社:ストックホルム)を設立。現在、同氏が率いるチームは、より良い世界の実現に向けて活動を続けている。

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