感染症をFUSEGU 大学生がひらく未来ワクチンを出前できたら? 伊沢拓司さん・専門医と考える:朝日新聞DIALOG
2021/06/22

感染症をFUSEGU 大学生がひらく未来
ワクチンを出前できたら? 伊沢拓司さん・専門医と考える

【PR】サノフィ株式会社

 ウイルスや細菌と、人類のあくなき闘い。新型コロナウイルス以外にも、注意するべき感染症は多くあります。感染症が世界各国へと拡大する要因の一つと言われているのが、国際的なスポーツイベントなどの「マスギャザリング」です。私たちは、どうしたら感染症に打ち勝てるのか。伊沢拓司さんをファシリテーターに迎え、感染症の専門医2人と大学生3人がオンライン形式で意見を交わしました。

参加したみなさん
ファシリテーター:伊沢拓司さん(クイズプレーヤー)
医師:吉田正樹さん(日本環境感染学会 理事長)
   中野貴司さん(日本渡航医学会 理事長)
学生:黒澤太朗さん(東京大学法学部4年)
   神里晏朱さん(立教大学社会学部3年)
   西田佳歩さん(立教大学社会学部2年)

(左上から時計回りに)伊沢さん、吉田さん、黒澤さん、西田さん、中野さん、神里さん

リスク潜む マスギャザリングって?

まれな感染症 日本に入る恐れ

伊沢 吉田先生、まずはマスギャザリングと感染症の関係性について教えていただけますか。

吉田 感染症とは、微生物(ウイルス、細菌、真菌、寄生虫など)がヒトの体内に侵入して症状が現れたものです。感染経路として多いのは、経気道(呼吸器を経由した)感染。新型コロナウイルスは飛沫(ひまつ)感染、感染力が非常に強い結核や麻しん、水痘(すいとう)などは空気感染が主です。また食中毒などの経口感染、蚊に刺されて感染するマラリアやデング熱などの蚊媒介感染もあります。

 この表は、国際的なスポーツイベントを想定した感染症リスクを表したものです。

吉田 国際的なスポーツイベントは「一定期間、限定された地域において、同一目的で集合した多人数の集団」(日本集団災害医学会 改訂第2版 DMAT標準テキスト)と定義されているマスギャザリングに当たります。海外から人が一気に集中することで、日本ではまれな感染症が持ち込まれることがあります。感染症を引き起こす病原体(細菌やウイルスなど)には、麻しんなど感染力が強いもの、日本人が免疫を持たないものがあり、国内で大規模な感染症が発生する可能性があるのです。こうした感染症を防ぐために、日本で新型コロナウイルスが流行する前の2019年に立ち上げたのがFUSEGUプロジェクトです。私たちは、感染拡大防止にはやはりワクチンによる予防が一つの手段だと考えています。

「密」と「移動」 例えば巡礼

伊沢 中野先生、マスギャザリングによる感染症流行の事例について教えてください。

中野 マスギャザリングには「密」と「移動」が大きく関係しています。まずは「人の密集による感染症アウトブレイク例」です。サウジアラビアのメッカに、多くの人が年に一度集まる「ハッジ」と呼ばれるイスラム教の巡礼があります。およそ150以上の国と地域から200万人以上が集まりますが、たびたび感染症が流行しています。中でも世界的に問題となったのが「髄膜炎菌感染症」。アフリカのサハラ砂漠の南端あたりに「髄膜炎ベルト」と呼ばれる地帯があり、そこに住む人々の中には鼻の奥に髄膜炎菌を持っている人もいます。彼らが悪いわけではありませんが、ハッジのような密な環境では菌が伝播(でんぱ)しやすくなります。そのため現在では、参加者全員に髄膜炎菌ワクチンの接種証明書が必須となりました。

麻しんが猛威 島で平気だったのは…

中野 次に「移動による感染症アウトブレイク例」、いわゆる持ち込みです。フェロー諸島は知っていますか? イギリス・スコットランドの北にある小さな島です。ここは1781年以降、麻しんの報告数はゼロでした。しかし、1846年にコペンハーゲンからの旅行者が麻しんを持ち込み、約8000人の島民のうち約6000人が罹患(りかん)してしまったのです。しかし、65年前に麻しんの流行を経験した高齢者は罹患しませんでした。これにより「麻しんは二度かからない」という発見につながったといわれています。

感染30万人 致死率10%以上

伊沢 マスギャザリングという言葉、黒澤さんは知っていましたか。

黒澤 初耳でした。「3密」は、よく耳にしますが……。

伊沢 先生、マスギャザリングと「3密」の違いは、規模感だけでしょうか?

吉田 マスギャザリングは一定期間にイベントがあり、人が集まってくるものを指します。

伊沢 神里さんは、髄膜炎菌のことを知っていましたか?

神里 初めて聞きました。気をつけなければいけないと思いました。

吉田 日本では侵襲性髄膜炎菌感染症の罹患数は多くはありません。しかし全世界的には年間約30万人が感染しています。しかも、致死率が10%以上と非常に高い病気です。

西田 正直、日本で国際的なイベントがあってもワクチンの話はあまりしていませんよね。

麻しん・風しんワクチン 2回打った?

中野 今、新型コロナとの関連で久しぶりにワクチンに光が当たっていると思います。少し前、妊婦さんが風しんにかかり、お腹の赤ちゃんが先天性風しん症候群になってしまったことは知っていますか。2年足らずで約40人の妊婦さんが風しんにかかりました。原因は、大人に風しんが流行したからです。妊娠時はワクチンを打てませんので、周りの人が免疫を持っていることが予防につながります。

黒澤 ニュースで報じられても、遠い世界のように受け止めてしまうかも。

西田 若い人たちにその知識がないのは問題ですね……。

中野 麻しん・風しんについては「母子手帳を見て、2回ワクチンを打ったか確認してみるといいよ」というメッセージを、もっと発せられたらいいと思います。髄膜炎菌なら、海外渡航時はワクチン接種による予防も選択肢に加えてほしいです。

コロナ禍だから 治療から予防へ

ポリオ大流行 救ったワクチン

伊沢 中野先生、ワクチンが感染の流行を抑えた事例などを教えていただけますか。

中野 スペインインフルエンザ、ペスト(黒死病)、天然痘。まったく聞いたことのない病気ではありませんよね?

伊沢 聞き覚えはある病気ですね。

中野 しかし、どれくらいの方が亡くなったかはピンとこないかもしれません。単純に数でものを言ってはいけませんが、トータルすると、戦争や歴史上で語られる事件よりも、感染症のほうがたくさんの命を奪っています。新型コロナウイルス対策のように「3密」を避け、手洗い・マスクを徹底する。そして転ばぬ先の杖として、ワクチンで予防するのが感染症対策です。

 ポリオという病気を例に説明します。日本でポリオが大流行したのは1960年。短期間で5000人余りが発症しました。ポリオは治療薬がない感染症です。海外の一部でポリオワクチンは実用化されていましたが、当時の日本では臨床試験が終わっていなかった。このポリオワクチンを導入しようと、動いたのは親たちです。ポリオは基本的に子どもの病気で、手足にまひが残ったり、時には呼吸障害で命を落としたりすることもあります。親たちは、当時の厚生省に訴え、厚生大臣が「責任はすべて私にある」と言って、超法規的措置でワクチンの緊急輸入を行いました。

 輸入したのは飲むワクチンだったので、短期間でたくさんの人が接種でき、急激に感染者は減りました。すばらしい効果でした。

治療は充実 でも予防は…

伊沢 あまり聞いたことのない話で驚きました。

神里 私たちは流行しているものには目が向きがちですが、過去から学ぶこともありそうです。

吉田 歴史的にも、ワクチンで病気が抑え込めることは実証されています。今でも、例えば海外へ行くときにワクチンを打った方がいいこともあります。アフリカ地域では黄熱ワクチンを。狂犬病も致死率が高いので、ワクチン接種が勧められます。国内では、傷口から菌が入った可能性があるときには破傷風ワクチンを接種します。

伊沢 西田さんは、海外に行くときにワクチンのことは気にされましたか?

西田 私は香港に住んでいたことがありますが、気にしたことがありませんでした。

中野 日本は国民皆保険のため、治療についてはお金の負担はかなり軽いですよね。しかし、海外へ行くときのワクチンは全額負担です。コロナ禍で「どうして日本はワクチンの導入が遅れたのか」という議論があります。理由はいろいろありますが、治療が充実している分、予防医療に焦点を当ててこなかった面もあると思います。

伊沢 日本の習慣として、予防医療について弱い点があるかもしれないですね。

ワクチン歴 母子手帳を開いたら

伊沢 ワクチンに対して、学生のみなさんはどのような意識でいますか。

神里 私は寮生活を送っているので、他の人に感染させてしまう可能性を減らすためにも、基本的にワクチンは打ちたいと思っています。

吉田 予防に意識のある人とない人で、差があるかもしれませんね。学生の方に聞きたいのですが、自分が今までどんなワクチンを打ったか知っていますか。

西田 この座談会に参加が決まってから、母子手帳を確認してみました。麻しんと風しん、どちらも2回受けていました。

黒澤 僕も座談会参加のために、母子手帳を見ました。ただ、今までも報道などを見て、「自分は打っているかな」と思ったこともあるので、気にしているほうだと思います。

神里 夏に留学するために、5種類ぐらいワクチンを打たなければならない状況があり、その際に母子手帳を見直したら、風しん、麻しん、おたふく風邪、日本脳炎のワクチン接種をしていたことがわかりました。

伊沢 母子手帳はワクチン履歴の確認にもとても重要なものだと、改めてわかりましたね。海外に行くとき、帰るとき、そしてこうした関心が高まったときは、機会を逃さずにチェックしたいですね。

ワクチン 正しく知って 正しく選ぶ

定期接種と任意接種 違いは?

伊沢 中野先生、ワクチンのメリットとデメリットを教えてください。

中野 日本のワクチン接種は「定期接種」と「任意接種」があります。麻しん・風しんワクチンは定期接種です。また簡単に言うと、子どもの定期接種は無料です。大人もインフルエンザなどの定期接種は数千円程度で受けられます。一方、任意接種は感染症の流行地に行く場合などに自己負担で打ちます。A型肝炎や黄熱のワクチンなどがあります。

伊沢 僕も海外にロケに行くときに打ったりしますが、1万円ぐらいしますよね。

中野 そうですね。ワクチンは薬なので、当然ながらリスクとベネフィットを考えなくてはなりません。ベネフィットは「感染症の予防」「重症患者を減らせる」「社会での感染拡大を予防できる費用対効果がある」の三つが挙げられます。リスクは副反応です。重篤な副反応が起こることもまれにはありますし、体がだるくなるなどの軽い副反応でも決してうれしいことではありません。

 ワクチン接種のリスクと、病気に罹患したときのリスク。どれくらいの差があれば私たちは許容できるでしょうか。それは個人の考え方、その病気の流行状況、世論によっても左右されそうです。ワクチンについては「打ったほうがいいのか? 専門家は打つのか?」と聞かれますが、ワクチンがないと「なぜ足りないのか?」と世論もよく変わります。まずはワクチンについての正しい情報を、多くの人に広く共有していくことが重要だと考えています。

ワクチンへの意識 コロナ禍で高まる

伊沢 FUSEGUプロジェクトでは感染症予防の意識調査を行ったようですね。

中野 首都圏に住む20〜60歳代の男女1000名に行いました。「新型コロナウイルスが流行してから他の感染症のワクチンを検討したか」という問いに対して、検討した方は39.1%でした。みなさんワクチンに対する意識が高まってきているように思います。

 「どのようなワクチン接種を検討したか」では、インフルエンザワクチンが82.4%と圧倒的に多いです。髄膜炎菌ワクチンやA型肝炎ワクチンは少ないですね。また、感染症の認知度も調べてみました。すると、やはり侵襲性髄膜炎菌感染症やA型肝炎のことは知らない方が多い。ワクチンによる予防意識が広がらないのは、認知が不足しているからのようです。

「打っておけば…」そうなる前に

中野 髄膜炎菌ワクチンは任意接種ですから、リスクのある人を中心にワクチン接種をおすすめします。海外渡航時やマスギャザリングに参加するときなどです。日本では髄膜炎菌感染症の発症頻度は少ないですが、かかると命に関わることもあるので、そのリスクも考慮したほうが良いと思います。全般的に、予防医療についてもっと意識を高めてもいいと思っています。

吉田 ワクチンの恩恵は、なかなかわかりにくい。発症した方は「打っておけばよかった」となりますが、打って防げているときは健康ですから恩恵を感じにくいでしょう。危機意識は、医療従事者も必ずしも高いとはいえません。医療従事者、そして一般の方にも啓発する必要はありそうです。

「知らない」から「自分ゴト」へ

伊沢 現在の大きな課題としては「ワクチンに関する理解と接種が進まない」ということがあるようです。学生のみなさんの目線からも、課題を見つけていこうと思います。西田さんから自由にご意見を聞かせてください。

西田 予防意識が進まないのは、知る機会が少ないからではないでしょうか。友だちに「麻しん、風しんのワクチンは接種している?」と聞いてみたのですが、そもそも病気のことを知りませんでした。

黒澤 病気のことを知らなければ、予防策としてのワクチンの存在にも気づきません。病気を知る機会を増やすことが必要ではないでしょうか。

神里 感染症を「自分ゴトにしにくい」というのがあると思います。身近で感染症に罹患した人がいれば別ですが、そうでなければなかなか意識しづらいです。

インフルエンザワクチン 学生3人は

吉田 みなさんは、インフルエンザワクチンを毎年打っていますか。

黒澤 家族間で習慣化していて、季節になったら打っています。

西田 兄弟とともに打っていますが、逆に親は打たないこともあります。

神里 小学校の頃にインフルエンザで学級閉鎖になってから、毎年打っています。今は寮生活なので接種が義務になっています。

伊沢 吉田先生、3人のお話を聞いてどうでしたか。

吉田 インフルエンザワクチンは打っても感染することがあるので、 「打たなくてもいいや」と考える人がいるかなと思っていましたが、みなさん意識が高いですね。

「ワクチンお届け」「接種歴をデジタル化」
学生がソリューション

伊沢 課題は見えてきました。どのような解決策が考えられるか、聞いてみたいと思います。

ターゲティングして啓発 ICTも活用

黒澤 感染症についての啓発活動について考えました。「麻しん・風しん」ですが、これから子どもを産む世代にターゲットを絞り、この世代向けのアプリなどデバイスの情報ソフトで発信する。「侵襲性髄膜炎菌感染症」は、病気の認識度を上げるため、インフルエンザワクチン接種時に、例えば領収書を渡すタイミングで情報カードを渡す。あとはスマホやタブレットから自分のワクチン履歴がわかれば、それ自体が認知につながるのではないかと考えました。

■黒澤さんのアイデア
「麻しん・風しん」これから子どもを産む世代にターゲットを絞った広告
・妊婦への影響が大きい感染症=妊娠前のタイミングで知る
・アプリなどで宣伝を行うことで、直接伝える
「髄膜炎菌感染症」インフルエンザ予防とダブル啓発
・インフルエンザワクチン接種時、領収書などと同じタイミングで啓発カードを渡す
「共通」ワクチン歴をデジタル化
・自分が過去に接種したワクチンの確認を容易に
・現状は母子手帳で確認するしかない? スマホで確認できれば理想的

接種を手軽に 出前サービス

神里 私も「麻しん・風しん」は既存のシステムを活用できないかと考えました。COCOAやLINEを活用する。「髄膜炎菌感染症」は、啓発の日を制定してテレビや新聞、リーフレットで発信、さらにSNS上でハッシュタグを作成してトレンド入りさせる。ほかには「出前ワクチン」。個々の自宅、学校や商業施設などで予約なしにワクチン接種を受ける機会を増やすといいと思います。

■神里さんのアイデア
「麻しん・風しん」スマホアプリ・SNS活用
・基礎知識や、自分自身が接種対象年齢かどうかを、アプリやラインボットが教えてくれる。
「髄膜炎菌感染症」“髄膜炎菌感染症 啓発の日”を制定
・毎年、その日に合わせて啓発を行う
・リーフレット作成や、テレビ番組での特集、ハッシュタグのトレンド入りなど
「共通」出前ワクチン(ワクチン接種の出張サービス)
・接種に行く時間と手間を省く
・大学や商業施設にレントゲン車や献血車が来るように、移動式ワクチン接種を予約なしで

伊沢 「髄膜炎菌感染症」って名前が難しくて、損をしている気がします。別名をつけるという考えもありかなって思いました。

先生や保育士さん まず啓発

西田 私は、ターゲットを絞ることが大事だと思いました。「麻しん・風しん」は、子どもたちに接触しやすい先生や保育士さんを啓発して、保護者の方に伝えてもらい接種率を上げる。「髄膜炎菌感染症」は、留学生に向けて出張授業をして、さらにそれをマスコミで取り上げてもらう。著名人や専門家の座談会とか、話題づくりも情報を広めるためには有効だと感じました。

■西田さんのアイデア
「麻しん・風しん」先生や保育士を啓発
・保育士や教職員中心に啓発のパンフレットを配布
「髄膜炎菌感染症」留学生向け出張授業/著名人を起用
・学校や留学生が集まるセミナーなどに出張授業し、新聞やテレビなどの他媒体でも拡散
・著名人と専門家で質疑応答や座談会のようなものをし、その様子を詳しく発信する
「共通」ワクチンを受けなかったら……
・ワクチンの接種歴を提出して医師から指示が受けられるようにする
・ワクチン接種を受けなかったらどうなるか、受けることのメリットなどを漫画やムービーでわかりやすくSNSで発信する

「大丈夫?」 心配し合おう

伊沢 僕もターゲティングは非常に重要だと思います。20、30代が見えるところでの情報発信、見えるような書き方が大切ですね。先生方、学生のアイデアはいかがでしょうか。

中野 すばらしいですね。ただ、このアイデアをどう実行するかが難しいんですね。今日いただいた案を、持続できる形で具体化できるといいと思いました。

吉田 いろいろなアイデアをありがとうございます。病院の中では抗体や採血のデータなどデジタル化して管理しているところもあるのですが、一般の人も自分が管理すれば確かに意識も非常に高まりそうです。ターゲットを絞るのも、非常に大事ですね。

伊沢 僕は今回のケースは、防災に似ていると思いました。よく言われるのが正常性バイアス。「まあ大丈夫だろう」と思って何もしない。あとは同調性バイアス。「みんなやってないから、いいよね」と先送りにしてしまいがちです。これを打破するためには「大丈夫かな?」とお互いに声をかけあい、心配しあえる環境をつくることが必要なのかなと思います。

きょうの学び 無駄にしない

伊沢 最後に、みなさんの感想をお願いします。

黒澤 とても有意義な時間でした。明日からできることは、今日得た知識を周りの人に伝えていくことだと感じました。

神里 私も大学や寮の友だち、家族に伝えるのが大事だと思いました。「自分を守る」「大切な人を守る」という二つのために、ワクチン接種を受ける行動をしていきたいです。

西田 今日は知らない情報もたくさん聞けました。まずは、私がこの情報を周りの人にしっかりと伝えたいです。

伊沢 先生方はいかがでしたか。

中野 私は日本渡航医学会というFUSEGUプロジェクトの賛同学会の理事長としての立場でも参加しています。海外渡航関連の健康問題を取り扱う学会ですが、コロナ禍で海外渡航者も減って、1、2年前とは様相も変わってきました。その中で、これからの日本を背負う世代からいろいろ話が聞けて、学会としてもまだやることがたくさんあると再認識させられました。

吉田 私は日本環境感染学会といって、主に病院内の感染対策をターゲットにしている学会の理事長です。医師をはじめ、看護師、薬剤師などが所属しており、伝えるためにはコミュニケーションが常々大事だと感じていますが、一般の方々を含めた情報の伝搬が大事だと改めて感じました。

伊沢 僕も初めてマスギャザリングという言葉に触れて、大規模イベントのリスクと思わぬ効果とか、麻しん・風しんの世代別の接種の基準がこんなに違うことなどを知る良い機会になりました。非常に楽しかったですし、この好奇心を無駄にしないで、気になったことはさらに調べてみようと思いました。みなさん、ありがとうございました。

伊沢拓司(いざわ・たくし)

(株) QuizKnock CEO/クイズプレーヤー。開成中学・高校、東京大学経済学部卒業。2016年にWebメディア『QuizKnock』を立ち上げ、2019年に同名の株式会社設立しCEOに就任。登録者数160万人を超える同YouTubeチャンネルの企画・出演も行う。

【告知:6/26(土)16時~】FUSEGU市民公開講座
今こそ知っておきたい感染症・ワクチン! ~感染症の専門家がわかりやすくお話しします~

pagetop