SDGsアクション大賞 学びになった 励みになったトランジションゼミ同好会(桐蔭学園高等学校):朝日新聞DIALOG
2021/12/24

SDGsアクション大賞 学びになった 励みになった
トランジションゼミ同好会(桐蔭学園高等学校)

By DIALOG編集部
(左から)荒木まどかさん、佐藤大祐さん

 SDGs(国連の持続可能な開発目標)を「自分ごと」としてアクションプランを考える「みらい甲子園」。今年度、首都圏大会が開かれます。アイデアや行動に込めた思い、参加することで得た学びは——。昨年度の神奈川県大会でSDGsアクション大賞を受賞したトランジションゼミ同好会(桐蔭学園高等学校)のメンバーに聞きました。

 トランジションゼミ同好会は、桐蔭学園高等学校と桐蔭学園中等教育学校によるチームです。受賞したのは「障がいはひとつの個性~パラスポーツ体験会を通じて~」。障がい者への差別や偏見をなくすために、パラリンピック種目を体験できる「パラスポーツ体験会」を企画、開催した取り組みが評価されました。

 当時の取り組みを、佐藤大祐さん(桐蔭学園中等教育学校5年)と、荒木まどかさん(桐蔭学園高等学校2年)が振り返ります。

違いを超えて 楽しさ共有

——どのような活動をしましたか。

荒木 パラスポーツの体験会を開催して、男女や障がいの有無など関係なく、みんなで一つの空間を共有しました。和やかな時間を一緒に過ごすことで、人にはそれぞれ個性があり、障がい者も健常者も違いはない、という学びを得ました。何よりも、みんなで楽しむことができたのが良かったです。

——大変だったことはありますか。

佐藤 僕が担当したのはネット上で申し込む仕組み作りですが、それが難しかったです。コロナ禍だったので、実際に体験会に来てもらうのも困難でした。参加者20人を集めるのも難しくて、前日になって急いで参加者を呼んだり……大変でした。

 荒木 チームとして大変だったのは、体験会を開催する施設探しです。いろいろな施設に電話しましたが、断られることもありました。また、ポスター作りも担当して、どうしたら分かりやすくて「やってみたい」と思われるか、いろいろと考えました。

「またやりたい」うれしかった

——うれしかったことは。

佐藤 体験会に参加した人から「またやりたい」と言ってもらえたことです。とても励みになりました。大賞を受賞した後、取材を受けて、自分たちのやったことを発信できたのも良かったです。

荒木 地元のラジオ局に取材にきてもらい、私たちのアクションや探究を伝える機会が増えて、うれしかったです。自分たちでもインスタ、facebookなどを使っていたのですが、なかなかうまく行かなかったので……。

新たな展開 次は地域交流

——みらい甲子園に参加して、よかったことは。

佐藤 神奈川県立あおば支援学校、横浜こどもスポーツ基金など多くの方々に支援してもらい、その集大成として評価されたことです。今年度、新しい活動を進めているので、その力にもなっています。

荒木 ほかのチームから学ぶことが多く、すばらしいアクションやアイデアに感銘を受けました。発表を聞いて「ここは参考にしたいな」と。コメントもたくさんもらって、今後の活動に生かそうとモチベーションが高まりました。

——「新しい活動」というのは。

佐藤 障がい者スポーツを通じた「共生」の活動も進めたいところではありますが、今年度は地域交流に目を移しています。桐蔭横浜大学の方々と一緒に、認知症の人たちや地域の方々を招く計画を立てているので、今後、学園内にあるホールで落語の会の催しをしたり、カフェをオープンしたりと、様々な人の「サードプレイス」になるような活動を考えています。

多くのゴールと関連づけて

——みらい甲子園に参加するみなさんに、メッセージを。

荒木 アクションを考えるとき、できるだけ多くのSDGsのゴールに関連づけることが大事だと思いました。私たちも「障がい者差別をなくす」が始まりでしたが、「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」に結びつけられました。

佐藤 僕自身、いろいろ活動することでSDGsが身近なことだと分かってきました。「自分のすぐ近くにあるものだ」と思って活動すると、見えなかったことが見えてきます。そういった気づきを発信することで、ほかの人に影響も与えられる。そういうかたちでSDGsを考えて広めていければいいと思います。

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