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阪神高速湾岸線 大型車へ恒久割引、海沿いへ誘導

2009年3月7日8時27分

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地図阪神高速湾岸線で割引となる区間

 国道43号沿いに暮らす兵庫県尼崎市の住民らが国などを訴えた尼崎大気汚染公害訴訟の和解に基づき、国と阪神高速道路会社が6日、阪神高速5号湾岸線で大型車の通行料を4月から恒久的に割り引く方針を原告団に示し、了承された。国道43号とその上を走る阪神高速3号神戸線から、並行する海沿いの湾岸線へトラックやバスを誘導し、市街地の大気汚染を減らすねらいがある。湾岸線の天保山(大阪市港区)―六甲アイランド北(神戸市東灘区)間で大型車の通行料が最大、現在のほぼ半額になる。

 料金格差で交通量を調整する「環境ロードプライシング」と呼ばれる手法で、国土交通省によると、首都高速でも試行されているが、本格実施は初めてという。

 ロープラは00年12月に大阪高裁で成立した和解の柱だった。しかし、割引の設定の仕方や割引による減収をどう補うかなどについて調整が遅れていた。松光子・原告団長(77)は「和解から9年、原告団がねばり強く交渉を続けてきた熱意がようやく実を結んだ。今回の大型車削減対策がモデルケースとなって全国に広がってほしい」と話した。

 国交省などによると、割引の対象は自動料金収受システム(ETC)をつけた大型車。天保山―六甲アイランド北(19.5キロ)の通行料を現行の2400円から一律3割引きする。さらに週末、深夜の割引などを組み合わせると半額ほどになる。割引による阪神高速道路会社の減収分の一部は国が負担する。

 阪神高速では01年11月から、湾岸線の鳴尾浜(同県西宮市)以西の区間を2割引きにするロープラを試行的に導入。06年6〜8月には天保山―六甲アイランド北で通行料を半額にする社会実験をし、大阪、尼崎両市境の国道43号と神戸線を通過した大型車が1日あたり約900台減った。これらの結果を受け、原告らは本格実施を求めていた。

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