佐川急便が独自開発した配達マシン「エコチャリ」=大阪市内
佐川急便が、トラックや台車に代わる新兵器として宅配専用自転車「エコチャリ」を独自開発した。屋根があるので雨にも強く、電動アシスト付きで重い荷物の配達や坂道も楽々。関西を中心に導入を進めており、今後全国に広げる。
全長約2.5メートル、幅約90センチ。通常の約2倍の太さのタイヤを使い、80キロまでの荷物を運べる。「お茶わん1杯分のご飯のカロリーで30キロはこげる」(広報部)という「低燃費」が売りだ。
後部の荷物ボックスはアルミ製でカギがかかるので盗難の心配もない。すでに51台が完成、22台を製作中だ。配達できる範囲が広く、エコチャリを導入した関西の七つの配達拠点では、1カ所あたり4〜6台あったトラックを1台にしたりゼロにしたりできたという。(上栗崇)