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本州に渡ったトキ3羽、新潟県と佐渡市が「島に戻して」

2009年3月13日23時0分

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写真08年12月25日、新潟県見附市に飛来したトキ=小林正明撮影

写真08年12月25日、新潟県見附市に飛来したトキ=小林正明撮影

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 新潟県と佐渡市は13日、佐渡島で昨秋放たれ、本州に渡った3羽のトキを捕まえて島に戻すよう求める要望書を環境省に出した。地元側は「島ではえさを増やす努力もしており、安心して過ごせる」と訴えるが、環境省は「このまま見守る」との立場だ。

 野生に復帰させるため、昨年9月に環境省が放鳥したのは雄雌5羽ずつ。本州に渡ったのはいずれも雌で、11月に見つかった最初の1羽は新潟だけでなく長野県内を含めて転々としている。今月、さらに2羽が本州で確認された。

 残る7羽のうち1羽は死亡し、1羽は行方不明。島で確認されるのは雄4羽と雌1羽だけになった。佐渡市の高野宏一郎市長は「本州側には十分なえさがないかもしれない。このままでは今春の繁殖も期待できない」と心配する。

 島では、かつての生息地を中心に、えさのドジョウなどがすめる場所を整備してきた。しかし、放たれたトキはそこには姿を見せず、広範囲に移動。観察する市民からは「遠くまで飛ぶ鳥だったのか」との驚きの声が上がる。

 本州へ渡ったのはえさを求めてなのか、他の鳥に追われたのか。放鳥の際、箱からすぐに飛び立たせたことによるパニックが影響している可能性もある。県と市は早急な原因解明を環境省に求める。

 斉藤環境相は13日の記者会見で「捕まえるのはリスクがあり、トキにストレスを与える」として静観する考えを示した。担当者は「野生にかえそうとしているのだから、自然のまま、できる限り手を加えずに見守りたい」としている。(平井良和、高橋淳)

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