街角にお目見えした空気清浄機。市民らが空気をおいしそうに吸い込んでいた=リマ、平山写す
大気汚染の深刻なペルーの首都リマの街角に、高さ5メートルの巨大な空気清浄機が登場し、注目を集めている。市民らは清浄機から出てくるきれいな空気を深呼吸し、「体が楽になったよ」「すっきりしたわ」と満足そうに去っていった。
「すごい木」と名付けられた電動式の清浄機は、地元の飲料メーカーの資金協力を得て民間企業が開発した。周辺の空気を吸い取り、排ガスの粒子を取り除いて殺菌した空気を再び大気中に放出する。2月に1号機を設置。来年には100カ所まで増やしたいという。
雨が少なく、大気汚染が深刻なペルーで06年に開発されて以来、同じ問題を抱えるメキシコや米国、スペインなど外国からも問い合わせが相次ぎ、視察に訪れる企業も多いという。
(リマ=平山亜理)