日没とともに森の中で光り始めたヤエヤマボタル=4月29日、沖縄県・石垣島、関口聡撮影(3分間露光)
沖縄県・石垣島で、ホタルの舞が早くも見ごろを迎えた。恐竜時代を思わせる巨大なシダの仲間「ヒカゲヘゴ」が立ち並ぶ同島中部の森林では、点滅する淡い光の粒がフワフワと漂う幻想的な風景がみられる。
体長5ミリほどの「ヤエヤマボタル」という種類で、幼虫時代も陸上で暮らす性質がある。飛びながら光るのはオスだけ。開発によって生息域の森林が減り、同島でも低地では数が少なくなっているという。
光のショーを楽しめるのは、夜7時半ごろから30分ほどの限られた時間帯。多いときには数万匹が群舞する。ヤエヤマボタルの舞は、5月下旬ごろまで続く。(山本智之)