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新日石、北海道にLNG基地建設へ エコ需要見込む

2009年7月25日8時2分

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 石油元売り最大手の新日本石油が、北海道に液化天然ガス(LNG)を貯蔵、販売する基地の建設を計画していることが24日わかった。ガソリンなど石油製品の国内市場は縮小が続く一方で、工場では二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないLNGへの燃料転換が進むと見られている。LNG事業の拡大を急ぐ。

 LNG基地建設を計画しているのは、北海道釧路市西港にある約6万平方メートルの遊休地。04年3月まで自社の油槽所だった。年度内にも建設を決め、来年度にも着工する。貯蔵タンクの大きさなどによるが、建設費は約100億円とみられる。基地の運営会社を東京ガスと共同で設ける方向で検討している。LNGの調達や基地の保守などのノウハウで協力を得たい考えだ。

 LNG基地は全国に32ある。北海道には北海道ガスの小規模な基地が1カ所しかないため、製紙工場を中心に販売拡大が狙えると判断した。

 新日石は06年、LNG事業へ本格参入した。岡山県倉敷市の水島製油所内に、中国電力と共同出資でLNGを16万キロリットル貯蔵できる基地を開業した。07年には、青森県八戸市の油槽所跡地に北東北では初めてとなる基地(貯蔵能力4500キロリットル)の操業を始めた。水島では16万キロリットルのタンクを増設中で、10年に完成する予定。

 新日石が遊休地をLNG基地に転換し、LNG事業の拡大を急ぐのは、主力の石油精製事業で石油製品の国内市場が縮み続けているためだ。ガソリンや軽油、重油などの燃料油の販売量は03年度から前年割れが続き、08年度は前年度比8%減。13年度には08年度に比べ16%も減る見通しだが、業界関係者の間では「実際はもっと減る」との見方もある。新日石に限らず、石油元売りは石油精製以外の収益源を拡大しようと急いでいる。(諏訪和仁)

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