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神奈川・湘南地域に黒い砂降る? 人体に影響はなし

2010年12月15日22時26分

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写真車の屋根に筋状につもった物質=15日午後2時2分、鎌倉市城廻、神奈川県提供

 神奈川・湘南地域を中心に15日午前、駐車中の車やベンチに積もっている黒い砂状の物質が相次いで見つかった。県が分析したところ、ケイ素が主成分で鉄とアルミニウムが少量含まれていることが確認された。肉眼で見え、砂粒くらいの大きさ(100マイクロメートル)。県によると、人体に影響はないとみられる。

 砂状の物質が確認されたのは、鎌倉市、逗子市、藤沢市、平塚市など5市8町。相模湾に面した自治体が多いが、大井町や山北町など海に面していないところもある。住民から各自治体などに通報があり、県は少なくとも21カ所でこの物質を確認した。

 県が横浜地方気象台などに確認したところ、黄砂や山の噴火とは関係がないという回答で、工場の事故連絡もないという。化学物質に詳しい横浜国立大学大学院の浦野紘平・特任教授は「成分を見ると、何かの焼却灰のようにも思える」と指摘している。(木村尚貴)

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