ご来賓あいさつ
自民党政調会長、前外務大臣 岸田 文雄

法の支配や人権が羅針盤

岸田文雄さん

岸田 文雄 さん

8月まで外務大臣の仕事を約4年8カ月務めましたが、今年は特に不透明な1年だと感じています。米国ではトランプ政権がスタートし、英国のEU離脱交渉が始まりました。世界中で保護主義、あるいは内向きな傾向が強まっています。

こうした不透明な時代に向かうにあたり、三つのキーワードがあると思います。一つ目は羅針盤。自由や民主主義、法の支配や人権といった基本的な価値を羅針盤にしていかなければいけません。

二つ目のキーワードはバランス感覚。国益の追求と、グローバルな課題への貢献。自国の安全保障を論じるのに合わせて、日韓合意やオバマ米大統領(当時)の広島訪問といった多くの国々との和解の努力を続ける。こういったバランスが大事ではないでしょうか。

そして、三つ目としてあげるのが持続可能性です。SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)では世界から貧困を無くし、未来を開いていく17の目標を決めました。日本でも昨年5月、SDGs推進本部を立ち上げ、140の施策を盛り込んだ指針を作りました。

格差、貧困の問題を背景に、多くの国でテロが発生し、ポピュリズムが選挙で見受けられます。民主主義の持続可能性が問われている問題ではないでしょうか。日本でも7人に1人の子供が貧困状態にあると言われています。日本の社会の持続可能性についてどう考えるのか。こうした課題もつきつけられています。

講演動画

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