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エコカーライフ

メルセデス・ベンツ Aクラス F−Cell

2008年11月6日

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 94年に世界初の燃料電池車を送り出したダイムラーが、ベンツの中で最も小さなAクラスをベースに開発したのがこのモデルだ。国内では03年から実験走行を始め、現在は宅配業者など多くの企業に納入している。次世代ディーゼルへの取り組みで注目を集める同社だが、燃料電池車でも先行してきたメーカーの一つだ。

 いわゆる「エコカー」の中でも、燃料電池車は究極の技術といわれる。水素と空気中の酸素を反応させて発電したエネルギーで走り、排出ガスは水蒸気になる。そういったクリーンさに加え、化学反応を直接、電気エネルギーに換える効率の良さで優れている、とされる。化石燃料からの発電は、熱や運動エネルギー(ピストンやタービンの回転など)を経由する分、エネルギーのロスがあるからだ。

 ベース車両は現行Aクラスの一つ前のモデルだが、設計当初から燃料電池車の搭載を想定し、床下に水素タンクや電池スペースを確保していたという。このため、床はわずかに盛り上がっているだけで、室内に圧迫感がまるでない。荷物スペースも、通常車両(ガソリン車)とほぼ同じ広さを確保している。宅配業にも十分に実用的だろう。

 乗ってみると、音が静かという以外に特に強い印象はない。コンパクトで見通しがよく、運転しやすいAクラス。その良さを何ひとつ犠牲にせず、地味だが完璧な燃料電池車を作った点が、いかにもメルセデスらしい。(アサヒ・コム編集部)

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