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エコカーライフ

近未来のエコカーが勢ぞろい 水素・燃料電池展

2009年2月25日

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写真GMの「シボレー・エクイノックス」

写真スイスの学生が開発した「Pac car2」

写真燃料電池構内運搬車

写真ヤマハの燃料電池二輪車

写真にぎわう燃料電池展、太陽電池展の会場

 自動車各社は、ハイブリッドや燃料電池車など環境対応車の開発に生き残りをかけている。消費者の関心も高く、最先端の水素・燃料電池技術が一堂に会した「第5回国際水素・燃料電池展」(東京・有明)でも、来場者の人気を集めていた。(アサヒ・コム編集部 山下充広)

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 燃料電池車と水素ステーションの実用化を目指している経産省の「水素・燃料電池実証プロジェクト」(JHFC)のブースでは、トヨタやホンダ、日産など国内メーカーの燃料電池車に加え、米ゼネラル・モーターズ(GM)が、「シボレー・エクイノックス・フューエルセル」を日本で初めて出展した。国内では、このほどリース販売が始まったホンダの「FCXクラリティ」などに話題性で譲るが、すでに一昨年から市場化に向けたモニター用として北米を中心に世界で100台以上が走行中である点をアピール、700気圧の水素タンクを搭載し320kmの航続距離がある。

 経営破綻(はたん)もささやかれ始めたGMだが、環境対応車の開発コストは維持する姿勢で、10年には内燃機関に匹敵する燃料電池技術を確立したいとしている。

 車メーカー以外からも「近未来車」が出展された。スイス大使館が企画したブースで異彩を放っていたのが、スイス連邦工科大チューリヒ校の学生による産官学連携プロジェクトから生まれた「PAC―Car2」。空気抵抗を極限まで抑えた車体は長さ2.28メートル、幅57センチ、重さ29キロ。05年にフランスで開催された省エネ自動車レース「シェル・エコ・マラソン」で、ガソリン換算でリッターあたり5385キロ走行という世界記録を打ち立てた。今回、スイスの技術力をPRするため、初めて欧州圏外に出て展示された。

 独立行政法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が助成する燃料電池構内運搬車(ターレットトラック)も来場者の目を引いた。ターレット車は、排気ゼロの充電式バッテリーを電源とする「電動式」が生鮮市場などで近年増えているが、充電に8時間かかるうえ、走行時間が2時間程度と短いのが難点。展示車両は荷台の床下に350気圧の水素カートリッジ(容量約10リットル)2本とバッテリー4個を搭載する燃料電池ハイブリッド車で、起動時はバッテリーで駆動、後は燃料電池で約8時間走行可能だ。

 同機構が助成するヤマハの展示車「FC―Dii」は、メタノール水溶液を燃料とする燃料電池二輪車だ。シート下部に3.6リットルのタンクがあり、着脱可能なリチウムイオン電池との併用で、時速30キロの平地走行で約120キロ航続可能とあり、実用性は十分。原付1種なので、普通免許でも運転OK。すでに展示車と同様の試作車が数台、同社おひざ元の静岡県磐田市内で公道を走っている。

 54%に希釈したメタノールは消防法上の危険物から外れ、販売するための貯蔵施設が要らない。開発チームのリーダー、同社技術本部の安達修平主管は「スーパーでも買えるようになれば、給油に出向く手間が省け便利。クリーンで音も静か」と話す。低迷する原付きバイク市場は昨年、パワーアシスト付き自転車に出荷台数で逆転されてしまった。原付きバイク復活の期待がかかるが、生産コスト削減が課題だ。

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