鹿児島県奄美大島は、産卵するアカウミガメが盛んに上陸する季節を迎えた。龍郷(たつごう)町の安木屋場(あんきゃば)海岸では、甲羅の長さ約81センチ、重さ約90キロのアカウミガメが自分で掘った穴にピンポン球大の卵を100個ほど産む様子が見られた。子どもたちが「かわいい」「頑張れ」と声をかけながら見守った。産卵は8月ごろまで続く。
海岸線が入り組んだ奄美大島には陸から行けない浜も多く、ウミガメの正確な上陸数はわかっていない。研究者と地元住民が協力して調査地点を広げ、今年は初めて1千匹を超える見通しという。