【伊藤稔】大分市は、高崎山自然動物園に生息するニホンザルの個体数は昨年度に比べ115頭増え、1368頭だったと発表した。A群が消滅してB・C群の2群となった2002年以降で最も多かった。高崎山では出産率が高い年と低い年が交互に続いており、今年度は高出産率にあたる年だった。
調査は11月26日から12月1日までの6日間、高崎山管理公社の職員やボランティアらが、サル寄せ場と山を行き来する時に調べた。今回、C群は調査途中で動きを変え、狭い範囲を大勢で走って移動したこともあり、調査日数を1日増やした。
調査の結果、B群は614頭、C群754頭で、昨年度よりB群が74頭、C群が41頭増えた。5歳以上の妊娠可能なメス1頭あたりの出産数を示す出産率は、B群が46.2%(昨年度27.3%)、C群が50.8%(同11.8%)だった。昨年度に出産しなかったメスの多くが今年度に出産し、増加につながったらしい。