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2013年1月9日15時0分
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大気汚染物質、夏風が北関東へ運ぶ? 東京より高濃度

 【山本智之】人の健康に悪影響を及ぼす直径2.5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度は、夏には東京都内より北関東で高くなる傾向がある。そんな調査結果を、国立環境研究所(茨城県つくば市)などの研究チームがまとめた。夏は東京から北関東へ向け南よりの風が吹く傾向が強く、PM2.5が運ばれている可能性があるという。

 PM2.5による大気汚染は、肺がんや循環器疾患などを引き起こすとされている。国は環境基準を年平均で1立方メートルあたり15マイクログラム以下、日平均で同35マイクログラム以下と定めている。

 チームは2007年に観測した関東地方のデータを分析した。その結果、7月末〜8月上旬の4日間の大気中のPM2.5の平均濃度は、東京都狛江市では1立方メートルあたり15マイクログラムだったが、埼玉県加須市では約1.3倍の同19.1マイクログラム、前橋市では約1.4倍の同21.3マイクログラムだった。この期間中に前橋市で観測された日中6時間平均値は、最高で同38.5マイクログラムに達した。

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