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【波多野大介】お気に入りのぬいぐるみが子どもたちのために図書館でお薦めの本を選ぶ――。そんな絵本の世界のようなイベントが25日、愛媛県松山市立中央図書館(湊町7丁目)であった。子どもたちの想像力を伸ばし、図書館に親しみをもってもらう狙いだ。
米国発祥のアイデア。松山市で初めて催された。窓口業務を受託する図書館流通センターの児童担当スタッフ3人が「図書館に来てもらえるきっかけにしてほしい」と企画した。「ぬいぐるみが図書館に泊まり、子どもたちの喜びそうな本を探して翌日に渡す」という設定だ。本はスタッフが年齢や好みを考慮して選び、子どもたちが借りて帰る。
この日は3〜8歳の子ども12人が愛用のぬいぐるみを抱えて参加した。子どもたちは約1時間、絵本のおはなし会や工作を楽しんだ後、名残惜しそうに、ぬいぐるみを布団に寝かせた。人気キャラクター「しまじろう」と妹の「はなちゃん」を預けた松山市土居田町の玉田光留君(3)と愛留ちゃん(3)は帰り際に何度も布団に近寄り、「さみしくないよ」、「楽しみ」とつぶやいた。