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世間が求める「教師力」を分析したら、事務力、指導力、創造性などからなるピラミッドになった。一人で完成させるのは至難の業。だったら、チームとして完璧なピラミッドをめざそう――。札幌市の中学教師がそんな考察を本にまとめた。
1月に出版された「教師力ピラミッド」(明治図書出版)。執筆者は、札幌市立中学で国語を教える堀裕嗣(ひろつぐ)さん(46)。北海道で生まれ育ち、地元の大学を卒業。中学教師になって22年目だ。
堀さんが「教師力」を分析しようと思い立ったのは2007年。前年、第1次安倍内閣の「教育再生会議」が発足し、「不適格教員は教壇に立たせない」と、教員の「質」を厳しく追及した。保護者から教師へのクレームも増え、教育現場への批判が大きくなっていた時期だ。