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【斎藤智子】いじめをなくすために、自分たちでできることは――。東京都杉並区内の全区立中学校23校の生徒会が集まり、「いじめ防止」をテーマにした「生徒会サミット」が4日、区内で開かれる。生徒たちの発案で始めた様々な活動を報告し合い、生徒たちが自らの問題として、防止策を考える。
きっかけは、昨年12月、全国の中学校の生徒会長や生徒会担当の教師が集まる勉強会だ。いじめが原因と見られる中学生の自殺が問題になる中、別の自治体の生徒会のいじめ対策の取り組みが紹介された。
「同世代が成功しているのなら、僕らにもできると考えた」と天沼中3年の富永真旺(まお)君(14)。富士見丘中の平田純也君(14)や中瀬中の木村航君(14)も意気投合。まず各校で活動を始めることにした。
■一斉アンケート
現状を把握するため、生徒会が呼びかけて、いじめについてアンケートをした学校が多い。
泉南中では「どこからがいじめか」との質問に、6割が「相手が嫌だと思ったら」と答えた。「何をしたらいじめになると思うか」では、過半数の生徒は「暴力をふるう」「ものを隠す」などをいじめと認識。一方で「あだ名をつける」「いじめを傍観」「からかう」などは、2〜4割しかいじめと考えていなかった。