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子どもがのびのび育つ理由(わけ)(2)

2008年4月17日

  • 筆者 兵藤ゆき

 新しい本が出ました。

 って、前回書かせていただきましたが、『子どもがのびのび育つ理由(わけ)』というタイトルで、マガジンハウスから4月12日に発売になりました。

 どんな内容か、ちょこっと書かせていただきましたが、今回はもうちょっと突っ込んで書かせていただこうと思います。

 夫の留学先のニューヨーク(NY)に、生まれてまだ7カ月だった息子を連れて移住したのは1996年11月のことでした。

 あっ、ここももう何回も書きましたが、去年の夏に家族で完全帰国するまで、結局11年近くをNYで暮らすことになり、赤ちゃんだった息子は間もなく12歳になります。

 NYで学校生活を送ることになった息子のおかげで、あちらの人たちの子育てをそばで見聞きすることができ、なんじゃこりゃ、なんてことをするんだ、というような眉をしかめたくなるような子育てや、あー、いい子育てだなあ、だから子どもがこんなにものびのびと自信を持って生きていけるんだなあ、などと感心するようなこともたくさんありました。

 せっかくいろいろ見聞きできたのだから、できることならそんな中から、私がいいなあと思った子どもと大人のいい関係、そのいい関係によって子どもがのびのびと育っているなあ、と思えるようなことを、私なりにまとめてみようと思ったわけです。

 でも、本の話をいただいたのは帰国してすぐのことだったのですが、引越しやら、息子の日本での新しい学校のことやら、11年間暮らしたNYから日本の生活に移行するのは思いのほかばたばたし、とてもNYのことを振り返ってまとめて本にする、という作業をする心の余裕がありませんでした。

 落ち着いたのは、年末くらいだったでしょうか。

 とはいうものの、まとめようにもなかなか筆(パソコンでいつも打っているのですが、これも筆というのかな?)が進みません。

 NYではいろいろなことがあったのですが、ただそれをたらたら書いていてもしょうがないし、できれば、3つか4つくらいに、NYで見た子どもと大人のいい関係のポイントを絞り込めないかな、と思いました。

 かといって、一気には絞りきれません。

 そこで、前に書いたエッセイを見直したり、新たに書いたりしながら、みなさんに伝えたいエピソードを思いつくまま書き出していく作業を続けました。

 そうこうしているうちに、だんだんポイントが見えてくるものなのですね。

 で、見えてきたのが、次の4つのポイントでした。

 1.子どもを大人と同じひとりの人間として尊重して付き合う

 2.コミュニケーション能力を鍛える

 3.自分で考える方法をわかりやすく提示する

 4.子どもに愛を惜しみなく表現する

 このポイントに合わせて、エピソードを振り分けていったのですが、うーん、これで伝わるかなあ、この4つのポイントでいいのかなあ、とまだちょっと不安は残っていました。

 発売日は4月12日というのは年明けくらいには決まりました。

 ということは、原稿は3月の初旬には出来上がっていなければなりません。

 ところが、2月の下旬になっても、これでいいのか、まだ迷っていました。

 3月2日、福岡県青少年アンビシャス運動推進本部の皆さんに呼ばれ、福岡市のアクロス福岡イベントホールで私は講演をすることになっていました。

 タイトルは、「こんなに違う?日米子育て事情」。

 そこで、丁度まとめていたこの本の内容で講演会をすることにしました。

 すると……

(次回に続く)

    ◇

〈編集部から〉兵藤ゆきさんの最新刊『子どもがのびのび育つ理由(わけ)』(発行=マガジンハウス)が好評発売中です。当コラムの書名部分をクリックしてもお求めいただけることが出来ます。

兵藤ゆき プロフィール

兵藤ゆき

兵藤ゆき(ひょうどう・ゆき)

名古屋市出身。血液型O型。東京・名古屋・大阪で深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに個性的なキャラクターでテレビ番組に登場し、その後エッセー、脚本、作詞、歌手、小説等ジャンルを超えて幅広く活躍。1996年に長男誕生後、ニューヨークにで11年余り生活。2007年に日本に帰国。

主な著書に、「子どもがのびのび育つ理由」(2008年4月 マガジンハウス)(対談集)「頑張りのつぼ」(05年7月 角川書店)…ニューヨークで活躍する日本人8人の方との書き下ろし対談集(宮本亜門・千住博・宮本やこ・野村尚宏・平久保仲人・河崎克彦・高橋克明・小池良介)、(翻訳本)「こどもを守る101の方法」(06年7月 ビジネス社)などがある。

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