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小中生1割強に抑うつ傾向、自殺願望も2割 北大調査

 うつ症状のある子どもが小中学生の1割以上いると考えられることが、北海道大学の伝田健三助教授(児童精神医学)らのグループの調査でわかった。自殺願望のある小中学生も2割近くいた。「子どものうつを見逃さないで」と研究者は訴えている。研究成果は3日、名古屋市である日本児童青年精神医学会で発表される。

 昨年10月から12月にかけ、札幌、千歳、岩見沢の3市の56の小中学校に通う2万人余に質問紙を配った。うち本人と保護者の同意を得られた有効回答は、3331人だった。数千人規模の調査は世界的にも珍しい。

 多数の質問項目に対する回答内容から、抑うつ傾向があると判定されたのは、小学生7.8%、中学生22.8%で、全体でならすと13%だった。

 スウェーデンで94年に実施された同様の500人規模の調査では、抑うつ傾向と判断された小中学生は7%だった。

 今回の調査で、「生きていても仕方がないと思う」との問いには、4.0%が「いつもそうだ」と回答。「時々そうだ」と合わせると、18.8%に達した。この割合は、欧米の同種調査とほぼ同じだった。

 抑うつ傾向のある人のうち、うつ病と診断されるのは一部だが、中学生の4.6%はうつ病の可能性が高いと判定された。

 伝田助教授は「子どものうつ病は少なくないのに、見逃されている。『うつ』がメディアで紹介されることが多くなり、疲れた子どもたちが自分の中のうつに気づき始めた」と話している。

(11/01)


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