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NIE「この記事を手がかりに」

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応用力、日本続落 数学6→10位 科学2→6位 OECD15歳学力調査

2007年12月10日

 OECDの学習到達度調査の結果が公表されました。あなたはこのニュースに接してどのように思いましたか。

 初参加の台湾が数学的リテラシー1位という結果に、私は「やっぱり」と納得してしまいました。昨年末に台湾のNIEとの交流の機会があり、台湾の小学校を訪問しました。教育にかけるあつい思いや、教育予算の占める割合が日本と比べものにならないほど高いことなどを目の当たりにしていたからです。今回は学力調査から考えていきましょう。

ワークシートのポイント

(1)PISA調査とは?

 「PISAショック」ということばが関連記事の中にもでてきます。聞いたことがある人もいるでしょう。4日にPISAの3回目の結果が発表されました。前回の「PISAショック」から3年たちましたが、日本はさらに順位を落としました。

 世界の参加国や3回の調査結果、公表されている問題についてみてみましょう。調査は学力とは別にアンケート形式のものもあります。科学に関心をもち、生活で科学に触れる割合は最低水準だったようです。

 上位の国や地域の教育についても調べてみましょう。フィンランドの国語教科書は翻訳されていて読むことができますね。日本との違いはどこにあるでしょうか。

(2)データ分析を読み解く

 公表されたデータをもとに12月5日付け朝刊各紙は一斉に掲載しています。見出しの違いは言うまでもありませんが、読者にわかりやすく伝えるための工夫を各紙がしており、公表された同じデータによる情報発信でも伝え方には違いがあることがわかるでしょう。読者にわかりやすく伝えている記事はどれか。深く問題点を掘り下げて追求しているのはどれかなど、根拠をしめしながら、読み比べてみましょう。

 さまざまな取り組みや専門家の意見も紹介されています。こちらも比較してみましょう。比べることでそれぞれがよく見えてきます。

(3)PISAの問題に挑戦

 「二酸化炭素の排出量と地球の平均気温という二つの折れ線グラフを見せ、ここから読み取れることを書く」など科学的応用力の問題の一部が紹介されています。小学生には難しいと思いますが、お家の人といっしょに考えてみましょう。あなたが受けている学校のテストと比べてみてどうですか。どのような印象をもちましたか。

 2000年の調査の読解力の問題例「落書きに関する問題」などにも挑戦してみましょう。暗記したことがらを書くだけではなく考える問題です。考えることは難しいことですが、面白いことです。ぜひ挑戦してみましょう。

(4)なぜ、どうして?みんなで考えよう

 朝日新聞の社説では、今回の課題は「学力の底上げと応用力」をあげています。今、学校で学んでいるみなさんはどう思いますか。どうしてなのか。なぜ?を考えましょう。

 わからない問題が解けたり、新しいことを知ったり、何かを発見したり、わかることは喜びではないですか。学ぶことはしんどいけれど「わくわく」することがいっぱいあります。

 新聞はテレビやゲームとは違い、すぐに答えがでてきませんが、読むとあなただけの発見がいっぱいあります。一度じっくり読んでみましょう。

 機会があれば、科学の不思議や面白さを体験できる科学館へ行ってみましょう。大切なのは「なぜ」「どうして」という意識をあなたのなかにもつことですね。

発展学習として

 「学ぶ」ことの意味について考えましょう。池田晶子さんは『14歳の君へ』(毎日新聞社)で「学ぶ」ことを哲学しておられます。大野晋・上野健爾『学力があぶない』(岩波新書)、宇沢弘文『日本の教育を考える』(岩波新書)などたくさんの教育に関する本もあります。

 どうして学ぶのか学校やお家で話し合う機会をもちましょう。

(大阪市立昭和中学校・植田 恭子)

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