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WHAT’S 外来生物?


図
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○人が運び込み自然乱す

 「外来生物」とは、もともとその場所にいなかった動植物が、人間によって外国から持ち込まれたもののことで、「外来種(がいらいしゅ)」ともいいます。それに対し、ずっとその場所にいたものを「在来種(ざいらいしゅ)」といいます。

 なぜ、日本に外来生物がいるのでしょうか。

 ミドリガメはペットとして、セイヨウオオマルハナバチは農業用に、ジャワマングースはノネズミやハブの駆除(くじょ)用にと、それぞれ何らかの目的で、人為的(じんいてき)に日本に持ち込まれたのです。中には、廃止(はいし)された動物園から逃げ出したタイワンザル、輸入物資に付いていた植物のアレチウリなどもあります。いずれにしても、人間の活動に伴って持ち込まれています。

 だから、自然の力で移動(いどう)する植物のたねや渡り鳥、泳いで来る魚類は、外来生物に含めません。外来生物は、哺乳(ほにゅう)類、魚類、植物など日本国内に約2200種もいると言われています。

 自然の世界は、その土地独特の気候や地形の影響を受けながら、動物同士、動物と植物などお互いに食べたり食べられたりを繰り返し、微妙なバランス関係を保っています。外来種が入ってくると、そのバランスが崩れてしまうのです。

 アニメ「あらいぐまラスカル」で愛らしい姿が人気となったアライグマは、北米からペットとして持ち込まれ、早くも60年代に愛知県で定着が確認されています。北海道では、在来種のニホンザリガニやエゾサンショウウオを食べます。トウモロコシやメロン、スイカなど農作物への被害(ひがい)も報告されています。

 ほかにも、在来種との間に子供をつくって在来種の特徴(とくちょう)を失わせてしまい、在来種の絶滅(ぜつめつ)につながるおそれもあります。エサの奪い合いで、在来種が生きられなくなることもあります。かんだり、刺(さ)したりなど人に危害を加えるものもあります。短い間に大量に繁殖(はんしょく)したり、寄生虫やウイルスを持ち込んだりすることもあります。

●37種、駆除へ厳しい規制 ブラックバスやカメも

 そうした外来生物が広がらないようにするため、6月に始まったのが「特定外来生物による生態系等(せいたいけいとう)に係る被害の防止に関する法律」、通称(つうしょう)「外来生物法」です。規制の対象となるのは、明治時代から今までに日本に入った動植物の中から選ばれました。飼ったり、栽培したりだけでなく、保管、運搬(うんぱん)も原則として禁止です。輸入はもちろん、人にあげたり、外に放ったりすることも禁じられました。

 指定された「特定外来生物」をペットとして飼っていた場合、12月1日までに申請(しんせい)し、国の許可を得なければ飼い続けられません。飼うにも、逃げ出さないよう管理が必要です。さらに、許可はそのペットに限り、繁殖(はんしょく)も禁止です。飼えない場合、国や自治体は引き取ってくれません。飼い主が責任を持って殺さねばならないのです。違反(いはん)した場合は懲役(ちょうえき)3年以下か罰金(ばっきん)300万円以下、会社などの場合は罰金1億円以下が科される非常に厳しい規制なのです。

 では、どんな種が規制の対象となったのでしょうか。国は昨年10月から、専門家を集めて話し合ってきました。その結果、37の動植物が決まりました。

 特に、ブラックバスの一種、オオクチバスをめぐっては、大きなニュースになりました。

 オオクチバスは、釣り好きの人たちの間で、非常に人気の高い魚です。愛好家は300万人、釣り具などの売り上げは年間1000億円にのぼるそうです。規制の対象になると、「悪い魚」のイメージが広がって、愛好家は離(はな)れ、釣り具の業者は打撃を受けるなどとして、大反対しました。結局、指定されましたが、今もどうやって駆除するかの話し合いが続いています。

 セイヨウオオマルハナバチも問題になりました。温室トマトなどの農作物の授粉(じゅふん)に使われています。農薬を減らしたり、人間の手間を少なくしたりする効果がありました。

 一方で、外を飛び回っている例も報告されました。農業にうまく利用する一方で、外に飛び出さないようにする方法はないか。関係者が集まって知恵をしぼっています。

 ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は、縁日(えんにち)やペットショップでたくさん売られたものが、捨てられたり、逃げたりしてすっかり定着してしまいました。本来なら、対象となっても良いのですが、みなさんのような子どもたちが飼っていることが多いため「特定外来生物」の指定は見送られ、「要注意(ようちゅうい)外来生物」と呼んでいます。

 この要注意の仲間には、主に中華料理(ちゅうかりょうり)などの材料として輸入される上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)や、外来のクワガタムシなどがいます。具体的(ぐたいてき)な規制はありませんが、外に逃げ出さないよう注意が必要です。

 (生活部・秋山惣一郎)




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