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郵便局が変わる?


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○130年前誕生し全国に展開、将来決める民営化の激論中

 郵便局(ゆうびんきょく)はどんな小さな村にも必ず一つはあって、全国では約2万4700カ所にのぼります。

 郵便局の仕事は大きく分けると三つ。中でも大事なのは「郵便」です。

 日本全国どこに住んでいても、手紙に切手をはってポストに入れれば、全国どこにでも届けてくれます。この郵便のもとになる仕組みが日本で始まったのは1871年、つまり明治4年です。130年以上も昔だから、おじいちゃんやおばあちゃんが生まれるよりも前ですね。

 郵便の仕組みができる前の江戸時代には、遠くの町まで人が走って手紙を運ぶ「飛脚(ひきゃく)」という仕事がありました。郵便が飛脚と違うのは、国が責任(せきにん)をもって全国どこでも配達(はいたつ)することです。明治維新(いしん)で外国の進んだ仕組みを日本に入れるなかで、イギリスなどをお手本にして、郵便制度を採り入れたのです。

 郵便で運ぶ郵便物にはいろんな種類があり、それぞれ料金が違います。はがきや封書(ふうしょ)などの手紙のほか、新聞や雑誌なども運ばれます。追加料金を払えば、急ぐ場合は速達(そくたつ)に、大事なものは書留(かきとめ)にして、一般の手紙とは別に運んでもらえます。手紙よりも大きな荷物を運ぶ郵便小包(こづつみ)は「ゆうパック」と呼ばれます。

 料金は、郵便物にはる切手を買うことで支払います。切手の代わりに、郵便局で料金を払ったことを示す証明書をはってもらう方法もあります。

 ポストに入れられた郵便物は、いったん地元の大きな郵便局に集められます。そこからトラックや列車で配達先の近くの郵便局に運ばれたあと、郵便局員がオートバイや自転車で届けます。

 世界の国々にも、日本と同じような郵便の仕組みがあり、郵便物は世界の隅々(すみずみ)まで届きます。190カ国が加わる「万国(ばんこく)郵便連合」という団体があって、配達や料金のルールを決めています。

●貯金や保険も仕事

 次の仕事は貯金(ちょきん)です。

 銀行の預金(よきん)と同じで、お金を預(あず)けておくと、「利息(りそく)」というお金がついて戻ってきます。ただし、銀行と違って、1人が預けられる金額は1000万円までに限られます。郵便局は預かったお金を、国の借金を一部引き受けるなどして増やし、増えた一部を利息に回しています。

 仕事の三つ目は保険(ほけん)です。たとえば、お父さんやお母さんが病気やけがをしたり、急に亡くなった場合に備えて、前もってお金を払っておくと、万一の場合、あらかじめ決められたお金が家族などに支払われます。将来必要になる子どもの教育資金に備える学資保険もあります。

 いずれも保険会社の生命保険などと同じ仕組みですが、郵便局の場合は申し込みの条件や手続きが簡単であることから「簡易(かんい)保険」、略して「簡保(かんぽ)」と呼ばれます。

 全国の郵便局で預かっている貯金と保険のお金は、合計で340兆円もあります。日本の大きな銀行をいくつか合わせたのと同じぐらいの金額です。

 郵便局の運営を束ねているのは、日本郵政公社(ゆうせいこうしゃ)という組織です。この公社で働く人は、アルバイトなども含めると全国に約38万人もいます。

 郵便局員は、窓口で切手などを売ったり、郵便物や貯金、保険の受け付けをしたりします。大きな郵便局では、集まってきた郵便物の区分けもします。

 外で働く郵便局員もいます。小型トラックでポストを回って郵便物を集めたり、赤いオートバイや自転車で家々に郵便物を配ったり。お客さんの自宅を回って貯金や保険の集金をする係もいます。

●コンビニに変身!?

 いま、郵便局の運営方法を大きく変えようという動きが進んでいます。

 郵便局はもともと「郵政省」という国の役所の一部でした。仕事の内容は、法律などで細かく決められていました。2年前に国の省庁からは一応独立して郵政公社となりましたが、運営にあたって国から許可を受けるなど、国の指示に従う必要があります。

 さらに進んで郵便局を国から独立させ、民間会社に近い形にして、自分で工夫して運営できるようにするのが民営化(みんえいか)です。郵便始まって以来の大改革といえます。

 民営化されると、郵便局は大きく変わりそうです。郵便、貯金、保険の仕事だけでなく、コンサートのチケットが買えたり、旅行の予約ができたり、いろんなものが買えるコンビニのようになるかもしれません。  でも、たくさんの人が住む都会ではサービスが広がる一方、人口の少ない地域では、もうからない郵便局が閉められてしまうかもしれないと、心配する人もいます。

 国会では最近、毎日のように、郵便局を民営化するかどうかについて話し合っています。改革の先頭に立っているのは小泉首相ですが、首相の属する自民党の中にも反対する議員が少なくありません。郵便局の将来の姿はもうすぐ決まります。

 (畑中徹)




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