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NIE「ののちゃんのDO科学」

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マッチはなぜ火がつくの?

滋賀県大津市・越智悠夢さん(小6)からの質問

2007年02月19日

写真  

 ◇ののちゃん おばあちゃんが、たき火(び)をするのに安全(あんぜん)マッチを使(つか)ってたよ。マッチって、棒(ぼう)にも、箱(はこ)にも何(なに)かついてるけど、あれはなーに?

 ◆藤原先生 両方(りょうほう)とも、薬品(やくひん)を固(かた)めたものなのよ。マッチ箱(ばこ)の横(よこ)に、ざらざらしているところがあるでしょう? ここについている薬(くすり)を「側薬(そくやく)」、マッチ棒の先(さき)についているものを「頭薬(とうやく)」というの。こすりつけたときの摩擦(まさつ)や衝撃(しょうげき)で、火(ひ)がつくようにしているわ。

 ◇ののちゃん へえー。手(て)をごしごしこすると熱(あつ)くなるから、マッチもこするだけで熱くなって火がつくんじゃないんだ。

 ◆先生 もの同士(どうし)がこすれあう摩擦で、摩擦熱(ねつ)が生(う)まれるわ。でも、その熱だけではマッチに火はつかないの。

 ◇ののちゃん どうして?

 ◆先生 安全マッチは箱以外(いがい)のところでこすっても火がつかないでしょう? それに、一瞬(いっしゅん)だから肉眼(にくがん)ではよく見(み)えないけど、まず箱の側薬に火がついて、次(つぎ)に頭薬に燃(も)え移(うつ)るの。

 ◇ののちゃん それってどういうこと?

 ◆先生 薬品の種類(しゅるい)によるけど、マッチの頭薬は温度(おんど)が約(やく)150度(ど)から200度で燃え出(だ)すことが確(たし)かめられているわ。でも、箱の側薬が燃え出すのは260度くらいで、それより高(たか)いの。つまり、熱だけで燃えるとしたら、マッチ棒が先に燃え出すはずよね。つじつまがあわないわ。

 ◇ののちゃん じゃあ、どうして火がつくの。

 ◆先生 箱側の側薬とマッチ棒の頭薬がこすりあわされることで、化学(かがく)反応(はんのう)が起(お)きるの。燃えること、難(むずか)しい言葉(ことば)でいうと「燃焼(ねんしょう)」も化学反応なの。頭薬の「塩素酸(えんそさん)カリウム」は酸化剤(さんかざい)といって、酸素(さんそ)を出す働(はたら)きがあるわ。出てきた酸素が側薬の「赤(せき)リン」と反応してまず火がつき、その火が頭薬の「松やに」などに燃え移るのよ。

 ◇ののちゃん マッチの火がつくのは一瞬だけど、複雑(ふくざつ)なんだね。

 ◆先生 頭薬にはほかにも、燃える速(はや)さを調整(ちょうせい)し、摩擦の効果(こうか)を高めるため、ガラス粉(こ)なども混(ま)ぜられているわ。細(こま)かな説明(せつめい)は省(はぶ)くけど、図(ず)にあるように、薬品の種類はたくさんあるのよ。

 ◇ののちゃん ほんとだ。

 ◆先生 近(ちか)ごろは火をつけるのにマッチをあまり使わなくなったわね。何かに火をつけるためじゃなくて、マッチの火をともして眺(なが)めるだけで「癒(い)やされる」という人(ひと)もいて、炎(ほのお)の色(いろ)を変(か)えたり、いい香(かお)りがしたりするマッチ棒も売(う)られているの。

 ◇ののちゃん 「マッチ売(う)りの少女(しょうじょ)」の話(はなし)、思(おも)い出しちゃった。

(取材協力=関崎正夫・金沢大教授、日本燐寸工業会、マッチコレクションズ 構成=小堀龍之)

(朝日新聞社発行 2月18日付be)


◇調べてみよう

(1)人間(にんげん)は、いつからどうやって火を使ってきたんだろう。マッチなど、人間と火の歴史(れきし)を調(しら)べてみよう。
(2)マッチをつけたときの炎(ほのお)と、花火(はなび)のきれいな炎、色が違(ちが)うのはなぜだろう。

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