仙台地検は30日、学校法人東北文化学園大学(仙台市)から約1億7千万円を着服し、税務申告せずに所得税約6千万円を脱税していたとして、法人元理事長の堀田正一郎容疑者(57)を業務上横領と所得税法違反の容疑で逮捕した。
堀田容疑者は、国から計約5億7500万円の私学助成金をだまし取ったとして補助金適正化法違反容疑で今年9月、宮城県警に逮捕されており、今回が3回目の逮捕。
地検の調べでは、堀田容疑者は99年1月から02年6月にかけて計44回にわたり、法人所有の預金小切手を勝手に振り出して計約1億4500万円を着服。01年4月には法人の口座から個人の口座に2回、計3千万円を移し替えて着服した疑い。
着服した計1億7500万円は一切税務申告せず、99〜02年分の所得税約6490万円を免れた疑い。
地検によると、堀田容疑者は、着服した金を知人の女性に小切手で渡したり、絵画の購入にあてたりしていたという。
(11/30)
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