学校法人東北文化学園大学(仙台市)の私学助成金不正受給事件で、補助金適正化法違反の罪に問われた同法人の元理事長堀田正一郎被告(57)に対する初公判が9日、仙台地裁(本間栄一裁判長)であり、堀田被告は起訴事実を認めた。
起訴状によると、堀田被告は虚偽申請に基づき、99〜03年度の私学助成金約5億7000万円を不正に受給したとされる。
検察側冒頭陳述によると、堀田被告は、専門学校を経営していた91年には、約85億円にのぼる負債の大部分を隠したり、架空の寄付で資産を水増ししたりする会計操作を始め、虚偽の書類を国に提出して翌92年に短大設置の認可を得た。その後も同様の虚偽申請を続け、98年の大学設置認可にこぎつけたという。
(12/09)
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