成熟を迎えた現在の社会では価値観が多様化しており、画一的な規範となる生き方がなく、各個人が総合的な視野で自分自身がどのような人生を送るかを選択する必要があります。健康で健全な豊かな生活(QOLの高い生活)を作り上げていくための生活に関わる諸事を多面的に理解し、自身の生活の場で選択・実践していくためにも、成人期の入り口にあたる10代後半に、生活に関する総合的視点を育てる教養教育の機会を設けることの効果は大きいと考えられます。
日本学術会議 健康・生活科学委員会生活科学分科会では、公開講演会を通じて「体と心の変化」、「人と人との関係」、「社会の仕組みと生活」、「自然環境と人のくらし」、「生活上の具体的問題」など、各分野の専門家から最新の情報を得て授業内容を構成し、大学の教養教育に『生活する力を育てる』を授業科目として取り入れることを提言します。
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