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オーディオづくり 工夫重ね自分の音追求

2009年1月21日

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写真自作のスピーカーに囲まれる米田優さん=東京都内

 ラジオ、アマチュア無線などを自分で作り上げる工作少年は、かつてはたくさんいた。スピーカーやアンプなどのオーディオづくりもその一つ。いまは「元少年」たちの趣味になっていることが多いが、「自分だけの音」を追求し、夢中になっている若者もいる。

 東京都小平市に住む麻布高校1年、米田優さん(16)の自宅には自作のスピーカーが何台も並ぶ。

 音を出すユニットという装置を購入して、箱の部分に取りつける。装置で音の良しあしが決まると思われがちだが、箱などの形状で音の伝わり方が大きく変わり、音質を決定的に左右する。

 まず、ユニットの特性を踏まえて設計図を書き、それに合わせた箱部分に使う板を、木材から切り出すための図面も作る。板は、専門店に発注し、届いたら、ボンドで張り合わせて組み立てる。

 米田さんのお気に入りは、複雑な構造のため、既製品には少ない「バックロードホーン」という形。低音を、箱の中で折りたたまれたホーン状の空間を通過させ、開口部から響かせる。サイズは大きいが低音の響きを引き出す。

 中学2年の時に作り始め、いまは学校の文化祭でも展示している。「明るい音が好き」といい、「お金をそれほどかけないで、既製品に負けない音が出せる」。日本オーディオ協会が毎年開催する「A&Vフェスタ」の自作オーディオコンテストでは、昨年、スピーカー部門の審査員賞を受けた。

 協会の小川敏郎さんはオーディオ作りの魅力について、「音の良しあしは理屈ではなく、聴き手の美的センスによるところが大きい。自分で工夫しながら、それを極める楽しみがあります」と話している。(宮本茂頼)

●横浜で来月、親子工作教室

 オーディオメーカーが加盟する日本オーディオ協会が主催する「A&Vフェスタ2009」は2月21〜23日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれる。メーカーによる製品の展示・実演のほか、親子連れを対象とした「スピーカー工作教室」も無料で開かれる。

 自宅のアンプに接続できるスピーカーを手づくりし、音の出る仕組みなどを学んでもらう。協会担当者は「オーディオ製作を通して、理科やものづくりを好きになってほしい」と話している。

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