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教科SHOW

中学校の音楽 その名曲、作者は編集部員

2007年10月11日

 音楽の教科書に取り上げられる曲にも、はやりや廃りがある。長い間歌い継がれている曲の中には、教科書の著者らが作ったオリジナル曲が含まれている。

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 ほほ笑み交わして語り合い/落ち葉を踏んで歩いたね――。教育芸術社の中学2、3年用教科書にある合唱曲「夢の世界を」。今では、中学時代の思い出の歌として結婚式で歌われることもあるが、これを作曲したのは当時の若手編集部員。現在は編集部長を務める橋本祥路さん(59)だ(作詞は故芙龍(ふりゅう)明子さん)。

 「子どもたちが歌う曲が少ない」と約30年前、同社教科書にかかわる作曲家ら12人が、8分の6拍子の新しい曲を作って競うことになった。8分の6拍子といえば「浜辺の歌」や「ローレライ」など、ゆったりとした曲が多かった。「夢の世界を」はテンポが速いロック・バラード風で、「編集部内の評価は高くなかった」という。

 ところが、教師を対象にしたアンケートでは1位。再度のアンケートでも結果は同じだった。「楽しく明るい、これまでにない曲調が、各地の学校で歌った子どもたちの感性に受けたのでしょう」と橋本さん。

 橋本さんが作り、教科書に載る曲は30を超え、菓子のCMに採用されたこともある。「心を動かし、生きるエネルギーにつながる曲をつくり続けたい」と考えている。

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