吹奏楽
大阪市の大阪城ホールで19日に開かれた第30回全日本小学校バンドフェスティバル(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)で、愛知県から東海支部代表として出場した安城市立作野のマーチングバンドは金賞、岡崎市立竜美丘の吹奏楽部は銀賞を受けた。
昨年に続く2度目の出場の作野は、「上を向いて歩こう」「明日があるさ」など、気持ちが前向きになる邦楽3曲を披露。楽しそうに笑顔を浮かべながら、力強い音色を奏でた。
3月の震災後、昨年の大会で金賞に選ばれた福島県南相馬市立原町第一小に義援金や手紙を送って交流してきた。「困難を乗り越えようとしている人の応援になる曲を」と、今回の曲目を決めた。部長の鍵山萌佳さん(6年)は、「思いを込めて演奏できました」。
今大会の出場校では最多の21回目の出場の竜美丘は、木管楽器の音色の美しさを生かした「朝鮮民謡の主題による変奏曲」を演奏。「アリラン」を基にした楽曲で、スローテンポとアップテンポの折り合いも安定した音程で奏で、観客を魅了した。
部長の上林司君(同)は「リズムも音程もしっかり合わせることができたけれど、最後に少しずれてしまった。でも悔いはありません」と話した。