吹奏楽
20日に津市で開かれる第35回全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の職場・一般の部に、関西代表として「大津シンフォニックブラス」が初めて出場する。結成6年目の5人組バンドで、「聴衆の心に素晴らしい曲を響かせたい」と意気込んでいる。
年代も職業も異なる5人は、いずれも大津市で活動する吹奏楽団「大津シンフォニックバンド」に所属。団員は約70人で、トランペット奏者の竹内順一さん(47)が、発表曲の「アメリカン・イメージズ」(ロブリー作曲)を少人数編成のアンサンブルで演奏したいと思い、メンバーそれぞれに声をかけてバンドを結成した。
曲は独立当初のアメリカをイメージしたもので、夜明けを思わせるゆったりとした曲調から少しずつテンポが上がり、4分半の演奏の最後には、馬が駆けるような勇ましいメロディーとなる。トロンボーン担当の野田健介さん(30)は「人数が少ないので、自分の演奏がよく響く爽快感がある」と話す。
仕事があり、コンクール直前でもメンバーがそろうのは週に1回ほどだが、ホルンの米沢英伸さん(32)は「時代の幕開けを感じさせるような演奏を」と意気込む。トランペットの青谷香里さん(28)は「ミスなく、お客さんを引き込む演奏がしたい」。テューバの川田良一さん(39)は「大舞台で楽しみたい」と話している。(高橋玲央)