聖路加看護大・ナイトフレンド
2009年5月14日
「何の遊びしてるの?」。子どもに話しかける吉野彩加さん(中)と安田みなみさん(右)
「大丈夫、お姉さんがついているから。ねんねしようね」
東京都中央区の聖路加国際病院の小児病棟。聖路加看護大2年の安田みなみさんが、泣き出した男の子のベッドのそばに立ち、繰り返し、繰り返しやさしく声をかける。
安田さんは学内のボランティアサークル「ナイトフレンド」のメンバー。平日の午後6時半から9時まで、1人か2人が交代で小児病棟に来て、看護師の指示を受け、一緒に遊んだり、ベビーカーに乗せて歩いたり、食事の手伝いをしたりする。
2年生の吉野彩加さんは、おもちゃや絵本がある「プレイルーム」で、車いすの子どもと絵を描いていた。看護師から「道具を落としたら使って」と消毒用の綿を渡された。病気やけがで抵抗力の落ちた子どもたちは感染に弱い。細心の注意がいる。吉野さんは「ぬいぐるみを使って子どもから症状を聞き出したり、怖がらせず血圧をはかったり、看護師さんのテクニックをそばで見て勉強しています」と話す。(星賀亨弘)
◇
入院する子どもたちに病気がうつらないよう、小児病棟に12歳以下の子どもは入れない。ナイトフレンドは、待合室に残された患者のきょうだいの世話をしようという学生のアイデアで、6年前に始まった。
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