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お宝発見

古人骨コレクション 新潟大

2008年02月29日

 新潟大には約1800体の古人骨標本がある。国内外から古人骨を集め、人間の進化を探った同大医学部の故・小片保教授にちなんで「小片コレクション」と呼ばれている。「世界でも類を見ない膨大な収集数」(新潟大)で、学術的な価値も高いという。

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 中でも興味深いのは、70年代に佐渡島の「堂の貝塚」で発掘された縄文時代の男性の人骨。縄文時代には貧富の差がなかったため、副葬品を埋納しないケースがほとんどだが、人骨と一緒に石の矢じり13本と、ペンダントと思われるサメの歯が出土した。

 この歯の主はメジロザメ科のイタチザメ。映画「ジョーズ」のモデルになったホホジロザメと同じ「人食いザメ」の一種で、赤道付近を中心とした熱帯や亜熱帯地域に分布している。

 熱帯のサメがなぜ佐渡島に? 新潟大旭町学術資料展示館の橋本博文館長は「沖縄周辺との交易の中で入手したか、あるいは沖縄辺りの人が佐渡にやって来たのかも知れない」と話す。

 同館には、縄文時代から現代に至る人骨の変遷コーナーもある。貴重な資産だが、不気味な雰囲気も醸し出している。

 〈メモ〉 新潟市中央区旭町通2番町の新潟大旭町学術資料展示館は、新潟交通の東中通バス停から徒歩5分。開館は火、木、土曜日の午前10時〜午後6時で、入館料は無料。問い合わせは同展示館(025・227・2260)まで。

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