「6年生の親がすべきこと」 中学受験の悩みにお答え!

塾の新学年、子どものやる気が感じられない時は?

2019.03.25

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安浪 京子
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「子どものやる気が感じられない」「過去問はいつから?」 中学受験、保護者の悩みをすっきり解決!カリスマ家庭教師がQ&A方式でお答えします。 最後の1年で子どもは変わる!塾の新学年、子どものやる気が感じられない時は?

Q.塾の学年が変わったのに、子どものやる気が感じられません

成熟度見極めよう

「子どものやる気が感じられない――」これは中学受験生の親のほとんどが抱える共通の悩みです。特に新6年生の親の焦りは切実です。

私が家庭教師として関わってきた受験生達がどうだったかというと、おしなべて子ども達が「やる気になったのは、本番の1か月前」です。受験生の親たちも「やっぱり最後にならないと本気にならないんですね~。でも、とりあえず最後は本気を出してくれてよかった」と、入試が終わった脱力感からか、達観したように振り返っています。

安浪コラム

もちろん、やる気を発揮する細かい波は時々あります。一念発起している子もいるでしょう。しかし、ハードな中学受験の勉強に対するやる気を、10~12歳の子どもに何か月、何年も持続させるのは至難の業。

「やる気が感じられない」と焦ったり嘆いたりするのではなく、目先の課題に淡々と取り組ませ、新学年の学習ペースを作りましょう。

「でも、塾で同じクラスの○○君はものすごく頑張っているらしい」と思うこともあるかもしれません。

そうですか? 隣の芝生が青く見えているだけではありませんか? あらゆるレベルのお子さんを見ていますが、今の時期にバリバリのやる気スイッチが入っている子どもなど、見たことありません。

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」というイギリスのことわざがありますが、子ども達は水辺(中学受験のレール及び塾)に行き、水(勉強)を飲んでいます。

「積極的に水をガブガブ飲む」ことまで求めるのは、今の時期ではまだ酷。やる気から目をそらし、頑張っている事実をほめてあげてください。

子どもは親の思い通りにはいきません。

「一年前は親の言う通りに素直に頑張っていたのに、今は全然……!」という方もいらっしゃいますが、これは単に一年前は自我がなく「ママorパパの言う通りにやらなきゃ」という価値観しか持ち得ていなかっただけの話です。親の言うことを聞かなくなってきた……というのは、子どもの成長過程において至極真っ当なことで、これこそが健全な成長です。

そう、中学受験は「親の持っていきたい道筋」と、子どもの「自我の芽生え」や「反抗期」との葛藤でもあります。高校受験、大学受験でこのような悩みは出てきません。よく「うちの子は幼いので、反抗期が始まる前に中学受験で進路を固めておきたい」と仰る方もいますが、過酷な中学受験そのものが反抗期のスイッチを入れることにつながります。

今の段階で「誰のための受験だと思っているの!!」と子どもにキレても意味はありません。子どもが神妙な状態はその場だけ、あるいは長くて一週間くらいしか続きません。

今、何より必要なのは親の忍耐力です。子どもは「受験は絶対する!」と言いながら遊びに行ったり、テレビやゲームに没頭したりします。中学受験は子どもありきなので、もし親御さんが中学受験をさせたい、と思われているならば、とにかく親の「忍耐」と、子どもの日々の課題を「淡々と」に尽きます。余計なものを全てシャットアウトし、勉強内容を密度濃く――というのはレアケースであり妄想です。

思うようにいかないことの連続が「中学受験」です。成熟度の高いお子さんの成功法則ばかりに目を向けず、お子さんの唯一無二のよいところを大切にしながら、中学受験に取り組んでください。

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