東大卒シングルファーザーの中学受験備忘録

3話 第1志望はわが母校

2019.04.01

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堀 杜夫
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  • 公立中高一貫校の入学選考は「適性検査」と呼ばれる。受験ではなく「受検」
  • 都立一貫校の倍率は当時、7~10倍程度の「狭き門」だった。受検校の2018年の女子は6.5倍だった
  • 適性検査は2~3種類。選考ではこの合計点に加えて小学校の成績も加味される

学校説明会で母校訪問

およそ30年ぶりに足を踏み入れた校舎は、懐かしい匂いがしました。あのころ新築間もなかった白亜の建物はすっかりくたびれていましたが、部屋の前と後ろに大きな黒板を備えた教室も、だだっ広くて殺風景な体育館も、昔のままでした。

下町の進学校として知られる都立高校。付属中学校が併設され、中高一貫校となったのは、十数年前のことです。私がここで高校生として3年間を過ごした1982~84年度は、A組からI組まで1学年に9クラスありましたが、人口減少とともにクラスも生徒数も減り、現在では付属中学校が1学年3クラス、高校入試組が合流する高校も5クラスしかありません。それに比べ、体育館に集まった小学生とその保護者たちの数は、途方もなく多く感じられました。

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