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「QuizKnock」代表・伊沢拓司さん 開成時代、クイズと勉強の「一点突破」×2

2020.05.28

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古谷 ゆう子
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東大発のクイズ集団「QuizKnock」を立ち上げ、テレビのクイズ番組などでも大活躍の伊沢拓司さん。有数の進学校、開成中高時代にクイズと勉強にどう打ち込んだのでしょうか。

話を伺った人

伊沢 拓司さん

「QuizKnock」代表

(いざわ・たくし)開成中学校・高等学校、東京大経済学部卒。同大大学院農学生命科学研究科を経て、クイズ集団「QuizKnock」代表。高校時代に「全国高等学校クイズ選手権」で2連覇。著書に「勉強大全」(KADOKAWA)。QuizKnock著に「勉強が楽しくなっちゃう本」(朝日新聞出版)。小中学生向け月刊誌「ジュニアエラ」(同)で「謎解きクイズノック」連載中。

クイズ漬けで成績は散々

――超進学校ですが、どうでしたか?

学校からは「勉強しろ」と言われないんですよね。中高一貫校でしたので、非常に自由奔放。特に高校1、2年生は、危機感なく過ごしていました。僕はクイズ研究部に所属していました。夜中までクイズの研究をして、眠い目をこすりながら学校に行き、授業を聞いたり聞かなかったり。放課後は友達とサッカーをして、クイズをして帰り、またクイズをして寝るという毎日でした。

塾には通っていましたが、週1回くらいでしたし、成績は散々でした。校内模試でも、400人中、最初は200番ほどだったのが、高2の終わりには300番くらいまで落ちて。最初の2年間は、本当にクイズ漬けの日々でした。

僕は学校が好きで、運動会にも気合を入れましたね。準備期間は、朝7時には学校に行き、夜8時頃まで学校にいる。その期間は部活も停止になるんです。文化祭の前も同じで、ほぼ泊まり込みのような形でした。「部活と学校」のために時間を使って過ごしていたら1年が終わってしまった。部活を引退する高2の12月までは、あっという間に過ぎたという感じです。

伊沢拓司2
撮影/片山菜緒子

――クイズと勉強をどう両立しましたか?。

そうですね、これはヤバいと(笑)。部活をやめると本当にやることがなくなるので、「じゃあ、やるか」という感じだったのですが、最初は勉強のやり方すらわからないんです。なぜなら、やってきていないから。

「受験」というものは、どこまでが範囲で、何をしなければいけないのか。さらにいえば、「勉強」とはどうやってやるものなのか。高2の3月までにやっていたことは、それらを掴むことです。なんとか勉強することへの抵抗感をなくしていく、という期間でした。

だから僕自身は、「両立」はできなかった。一点突破×2だったんですよね。「クイズの時間」「勉強の時間」、そのどちらかでした。このやり方の良いところは、努力の法則は同じということ。同じ原理で努力ができるので、クイズで得た方法論を勉強に生かすことができた。「全国高等学校クイズ選手権」を攻略するときに必要だった「この番組ではどんなクイズが出るのか、どのような対策をすればよいのか」といった分析は、高校生クイズを「東京大学」に置き換えても生かすことができました。

でも、「両立」ができる人もいるんですよね。その人は、恐らく両方を同時にやりつつ、共通点から法則性を掴んでいけるタイプ。僕は成功から「逆算」して法則を掴みましたけど、両立タイプの人は「比較」で法則を掴む。どちらが自分に向いているのかを知るのがスタート地点なのかな、と思います。

クイズで得た方法論を勉強にも生かした02
高校時代に「全国高等学校クイズ選手権」で2連覇を果たした伊沢拓司さん

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