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国際教育に力入れる中高一貫校の英語授業に密着! 後編・三田国際学園中

2019.04.25

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林 郁子
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 グローバル化が進む中、中学校の英語教育では「読む・聴く・書く・話す」の4技能の習得に加え、習得した英語を「使う」ための取り組みも重要です。
国際教育に力を入れる首都圏2校の英語授業や課外プログラムについて取材しました。後編は三田国際学園中です。

中学校(共学校・東京都)

「英語で『話す』だけでなく、『何を話すか』を重視しています」

三田国際学園中学校は、2015年に女子校(戸板中学校)から共学化し、新たなスタートを切った。グローバル社会での活躍を見据えたさまざまな新体制のひとつが、インターナショナルクラスの設置だ。週910時間の英語授業(本科クラスは8時間)に加え、副担任にはネイティブスピーカーが就き、英語の授業以外でもさかんに英語が使われる学校生活となっている。興味深いのは、このインターナショナルクラスは、英語を積極的に学ぶ意欲があれば、ゼロベースからスタートできる点だ。入学後に、英語のレベルに応じて、英語の授業が「Standard」(英語学習歴不問)、「Intermediate」( 相応の英語力あり)、「Advanced」(帰国生などネイティブレベル)に分けられる。「Intermediate」以上はオールイングリッシュで行われるのに対し、「Standard」は日本語を併用した文法授業も取り入れるなど、授業内容は異なる。いずれも重視しているのは、単に英語を話すのではなく、英語を使って話す内容に、自分の考えや思いが込められていることだ。

三田国際表

Standard」で英語を教える長野里香先生は、「自然と英語で話せるようになってほしい」と話す。

「生徒たちは文法などの正確性にこだわりがち。もちろん正確な文法も大事ですが、発表など、自分の伝えたいことを決められた時間内にまとめる力も必要です。授業外でも教員や生徒同士で英語を使ったコミュニケーションをとることで、どんどん話す力を身につけていってほしいです」

三田国際2

英語の授業のほかにも、本科、インターナショナルを問わず、2年生では「Global Village」という世界各国の留学生と自分のキャリアなどについてグループディスカッションを行う宿泊研修、3 年生では「Global Peace Study」という留学生とともに広島を訪れて行う平和学習といったプログラムがある。いずれも「英語学習のためではなく、コミュニケーションのツールとして英語を使う」内容となっている。途上国や紛争のある国など、日本とはまったくちがった国の留学生と話し合うことで、カルチャーショックを受ける生徒も多いという。こうした経験により、英語によって自分たちの世界が広がることを生徒たちは実感するのだ。

(記事は『カンペキ中学受験2019』より引用)

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