予備校リレーコラム

早まる! 英語の大学受験対策

2019.06.04

author
河合塾
Main Image
  • 現高2生が受ける2021年度入試から英語の試験が変わる!
  • 英語の4技能全てを入試で問われることに!
  • 「英語資格・検定試験+共通テスト+各大学の個別試験」で負担増?

英語の試験の仕組みが変わる

現在の高校2年生が受験する2021年度の国公立大学入試から、英語の試験の仕組みが大きく変わります。これまでの大学入試では英語4技能のうち主に「読む」能力が中心的に問われ、センター試験の一部として「聞く」能力を問う形でしたが、今回はそこに「書く」「話す」を加えた、英語4技能の全てを問う形に変えようとしています。

英語4技能の判定のために新たに課されることになったのが、大学入試センターが認定した民間の英語資格・検定試験です。そのため、英語の受験対策はこれまでの「センター試験+各大学の個別試験」から、「英語資格・検定試験+共通テスト+各大学の個別試験」と負担が増すことになりそうです。英語資格・検定試験では、入試に使われるのは高校3年生の4~12月に受検した分ですので、高校3年の春までに準備をしておく必要があり、英語の受験対策学習のスタート時期は早まりそうです。

#1英語入試の変化 画像_new修正.jpg
©河合塾

各大学で異なる英語資格・検定試験の活用法

しかしながら、ここにきて各国公立大学が発表した英語資格・検定試験の活用方法は、点数化して共通テストの英語に加点する大学がある一方、難関国立大学の多くで出願資格として一定の基準を満たせばOKという活用方法になることが徐々に判明してきました。そうなると英語資格・検定試験では各大学の定めた基準さえクリアしていればそこでは差がつかないことになります。また、一部の大学では活用しないと表明している大学も出てきたため、そのような大学では入試の合否に関わる英語の力は、共通テストの英語試験+リスニングと各大学の個別試験で決まることになりそうです。

#1英語資格検定活用図_new修正.jpg
©河合塾
 #T1難関大活用図
©河合塾

新入試の英語への準備は?

では、このような入試制度にどう準備すればよいのでしょうか? そもそも、英語資格・検定試験にしても共通テストや各大学の個別試験の英語にしても、問われ方が異なっているだけで、ベースとして必要な英語の力は同じです。よって、2021年度以降の入試を受ける現在の高校1・2年生の方は、まずはしっかりと語彙や文法・語法も含めた英語の基礎知識を固めた上で、その知識を活用した読解力・作文力を身につけることが重要です。

英語が読めなければリスニングで内容を聞き取れませんし、作文ができなければスピーキングもできないからです。そしてそこに「音声の訓練」を加えることで英語4技能には対応できるのです。そう考えれば今回の入試改革はそんなに恐れることはありません。英語資格・検定試験も日ごろの英語学習の成果を試すものと考え、高校1・2年生のうちに可能であれば何度か受けてみて、自分の現時点の力を測っておくと課題も見えてきます。

英語の4技能は大学入試のためだけでなく、今後は社会生活に必要不可欠なものになってきます。将来必ず役に立つものと考えれば、前向きに英語学習に取り組めるのではないでしょうか。

(福永就夫・進学教育事業本部長)

*参考 新入試に関する河合塾情報サイト
変わる大学入試! - 新入試Navi - 

河合塾 大学入試情報サイト Kei-Net 

新着記事