エデュアお悩み相談室

「赤門の神」清水章弘さんに聞く 我が子の中学受験を見極めるタイミングとポイント

2019.09.13

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清水 章弘
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  • 本人がやりたいかどうか。私立を見学しても本人がピンと来なかったら、そのまま公立です
  • 親がやらせたいかどうか。「どの時期にのびのびさせるか」がポイント。ご家族で話し合って
  • 本人が中学受験に向いているかどうか。精神年齢が高めな子、中学受験という「ゲーム性」を楽しめる子は受験向き

《質問者》
私は地方出身で、夫は生まれも育ちも東京です。地方と首都圏で考え方が違い、子どもに中学受験をさせるべきか、悩んでいます。私は「のびのび育ってほしい」と思っていますが、近くの公立と家から遠い私立のどちらがいいのでしょうか。 (東京都30代女性)

今回の回答者は「赤門の神」清水章弘さん

 これはびっくり。 「え? うちの話?」と思ってしまいました。実は、我が家も同じ状況です。僕は中学から東京の私立。一方、妻はずっと大阪の公立。しかも、うちの近くには私立がなく、通わせるなら遠くに電車通学。娘には体力もありません。

 さっそくですが、うちの結論は 「小学3年生になったら決めよう」です。中学受験の準備は、小3の終わり(2月頃)から、少しずつ始まります。これより先に始めても、そこまで効果はありません。習い事に夢中になっている子のほうが、ずっと「後伸び」します。

お悩み相談(清水)挿絵

 以下の三つから、総合的に判断してはいかがでしょうか。一つ目は、本人がやりたいかどうか。習い事に熱中していたら、優先させてあげる方がいいかもしれません。私立を見学しても本人がピンと来なかったら、そのまま地元の公立です。比較として公立も見学させてあげましょう。二つ目は、親がやらせたいかどうか。ご質問に「のびのび育ってほしい」とありましたが、「どの時期にのびのびさせるか」がポイントです。中2~3は思春期真っ盛り、高校受験をさせるほうが酷だ、という考えもあります。中高6年間、部活に没頭させてあげるのもよい経験。先輩ママ(パパ)たちに聞きつつ、ご家族で話し合ってください。三つ目は、本人が中学受験に向いているかどうか。精神年齢が高めな子、もしくは中学受験という「ゲーム性」を楽しめる子は受験向き。中学受験をする意味を理解できますし、国語にも有利。偏差値やクラスが上がった(下がった)という、ある種の「ゲーム性」に違和感がない子の方が向いています。

 しかし、ここで注意点があります。「中学受験をしないこと」と「勉強をしないこと」は一緒ではないのです。そして、忘れてはいけないのは、中学受験は途中でやめられるということ。「挫折感」だけで終わらないためには、親が残念そうにしないこと。「逃げた」「負けた」とは思わないでください。そもそも勝ち負けではありませんし、仮に勝負事だとしても、勝負を高校受験にずらして、態勢を立て直してから臨むというだけの話です。

お悩み募集

※教育や育児、受験のお悩みに、学習アドバイザーの清水章弘さんや「佐藤ママ」こと佐藤亮子さん、プロ家庭教師で中学受験カウンセラーの安浪京子さんらエデュアや朝日新聞で連載を持つ筆者が交代でお答えします。みなさんのお悩みを募集しています。子どもの年齢や学年、お住まいの都道府県名のほか、相談内容をできるだけ具体的に書き、メールでエデュア編集部にお送りください。掲載は匿名です。すべての相談に応じることはできません。ご了承ください。
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