家族のとなりに新聞を

「日本で一番新聞を読んだ小学生」が卒業式前日に書いた感想文とは

2019.09.25

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関口 修司
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  • 3年半、NIEに取り組んだ子供たちが書いた感想文、最初は「面倒だと思った」
  • 「今では『あっ、新聞が読みたいな』と思う」「一度書き出すと手が止まらない」
  • 続けるうちに、「読める」「書ける」「楽しい」に変化。自分の成長が励みに

3年半の体験、「あっ、読みたいな」「書き出すと手が止まらない」

迷いなく鉛筆を走らせる姿、子供たちの成長物語る

「君たちは、日本で一番新聞を読んだ小学生かもしれません。だから、教えてください。NIE(新聞活用学習)について思ったことを、遠慮なく書いてください」。3年半、NIEに取り組んだ小学6年生に卒業式の前日、こう伝えました。

教室中に迷いなく鉛筆を走らせる音が響き渡ります。子供たちの成長を物語っているようでした。

まずは、女子のTさんです。「今では、『あっ、新聞が読みたいな』と思うことがあります。最初は、新聞の細かい字の文章を読むのは苦手で、見出しだけ読むのでも面倒だったけど、今では、全ページを開いてざっとでも読むようになりました。記事のスクラップも楽しく取り組めるようになりました。やっぱり、ずっと続けるのが、いいんだなと思いました」

Tさんは読書が嫌いでした。本を読み始めても、楽しさが分からないうちに、別の本に変えてしまい、1冊を通して読んだことは、ほとんどありませんでした。NIEタイムを続けるうちに、「本も楽しくなった」と笑顔で語っていたのが印象に残っています。

自分の成長に気付き、「読める」「書ける」「楽しい」に変化

次は、男子のSさん。「正直、毎週というのは面倒でした。NIEタイムのある水曜日は、5時間授業だから早く帰れると喜びつつ、ああNIEタイムがあるのかと、一喜一憂していました。最初のころは、少しテキトーにやっていたと思います。でも、学年が上がるにつれ、ちょっとした楽しみへと変化していきました。一度書き出すと手が止まらなくなって、定位置に来るとストップ、といったことを繰り返していました。今、これを書いている時、手が1回も止まっていません。中学校でもこの経験を生かしていきたいです」

この子は、少々生意気な子でした。「やりたくないことは、やらない」と言って、担任の先生を悩ませることがよくありました。NIEタイムで、記事を自由に選べることがきっかけになり、興味・関心が広がりました。深く知りたいと、家庭でも新聞の読み比べをするようになりました。

関口コラム2

6年生の感想の共通点は、はじめの「面倒だ」「難しい」から、続けているうちに「読める」「書ける」「楽しい」に変わっていることです。無理せず、こつこつ続けているうちに、自分の成長に気付き、楽しくなってきたのだと思います。もちろん、これはご家庭でもできます。お子さんの変化が楽しみになりますよ。

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