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高校入試の国語 ふだんの会話や日記で論理力・表現力アップ

2019.12.18

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近藤 理恵
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効果的な勉強方法について、シリーズで解説しています。今回は高校受験に向けた国語です。国語は勉強法がわからず、後回しにしてしまっているという中学生が多いかもしれません。進学塾・市進の藤原康浩さん(国語科主任)に聞きました。

まずは論説文や小説文などを用いた「文章読解」について説明します。いわゆる「読解力」は、自分が知らない分野の文章でも、繰り返し読むことで身につくと思います。いきなり長文を読むことが難しければ、短い文章でかまわないので、意味を理解できるまで読み込んでください。新聞の小さな記事でもいいですね。出題された文章(素材文)も、わからない語句があれば辞書で調べるなどして正しく読みます。

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会話や日記を利用し論理的思考力、表現力を鍛える

論説文など論理的な文章を読み解く場合、筋道を立てて考える「論理的思考力」が求められます。すぐに身につく力ではありませんが、普段の生活のなかでちょっとした工夫をこらすことで練習できます。たとえば目上の人と話すとき、主語と目的語を入れて話すようにしたり、日記で自分の考えや感じたことを書いたりすることをおすすめします。部活動の「練習ノート」をつけることも効果的。その日にどのようなことに取り組み、どのような成果があって、どのような点を改善すればいいかを書くことで論理力や説明力、表現力が高まります。

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あたえられた条件をとりちがえて解答を書くケースも見られますが、文章読解で求められる技術的な部分は問題演習を通じて身につけます。「なぜ」と問われたら「~だから。」「どういうことか」と問われたら「~ということ。」など、解答の定型の書き方を覚えます。

文章の主題を理解したつもりでも、設問者が意図しているように読み取れず、細かい説明を勘違いすることもあります。きちんと読まなくても、読み手の経験から、思い込みでもっともらしい解答を選んでしまうからです。たとえ主題がつかめたとしても、細部を読みとばさないようにしてください。

文章を読むときに「手を動かすこと」も効果が期待できます。論説文ではたくさん出てくる語句に、小説文では登場人物の心情が変化する部分にそれぞれ印をつけるのが一つの方法です。演習を繰り返していくと、問題を解く前に正答を導くための根拠となる文章を見つけられるようになります。

高校入試では200字程度の作文を課せられることもあります。こうした出題を苦手にしている場合、模範解答を書き写すことが対策の第一歩になります。「自分の経験をふまえて」という条件があれば、1行でもいいので盛り込んでください。解答をまとめたら学校や塾の先生に添削してもらうことも重要です。

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古典(古文・漢文)は得点力を高めやすい分野です。問題集を1冊用意して、徹底的に取り組むといいでしょう。現代仮名遣いにして音読すると、理解がより深まります。問題に出てきた古文などの単語を必ず覚えることも忘れないようにします。

漢文ではレ点や一・二点といった「返り点」を理解し、自分でつけられることをめざします。そのうえで、書き下し文になおす練習に取りかかります。

正解の根拠を説明できるまで復習しよう

中3のみなさんはこの時期から受験に向けて過去問(実際の入試問題)に取り組むことになります。時間をはかり、通しで挑戦してください。制限時間内で解けなかったら、どこまで解けたか印をつけ、残りを最後まで解きます。

選択式で解答する問題の場合、適当に選んで正解になったということがあるかもしれませんが、それでは意味がありません。問題に△をつけておき、復習するときに正解の根拠となる部分を見つける練習に取り組みます。

読解力をはじめとする「国語力」は数学や理科、社会などでも求められます。国語の力がつくと、全体的な学力も上がります。普段の読書でも、いつも読んでいる本より少し背伸びをして専門的な作品を読むと力になるはずです。

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 ※朝日中高生新聞2019年11月10日付

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