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大学入試の「国語」対策 古文・漢文は音読が効果的 小論文は必ず添削受けて

2019.12.25

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近藤 理恵
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効果的な勉強方法について、シリーズで解説しています。今回は大学入試に向けた国語です。現代文や古典(古文、漢文)のほかに小論文が出題されることもあります。市進予備校の大学受験指導室室長の梶田宏行さんに聞きました。

現代文:出題内容を理解できるまで繰り返し読み込む

現代文の出題は大きく「論説(評論)文」「小説・詩・エッセー」にわけられます。いずれについても出題の内容を理解することが大切です。問題を解くとき、1回読んで意味がわからなければ、理解できるまで繰り返し読みます。

論説文の場合、筆者の主張や反証(ある仮説や主張などの誤りを証明すること)に注意して読みます。小説などでは登場人物の感情の変化に気を配ります。本文(素材文)のなかに知らない語句があれば辞書などで調べてください。

受験を直前にひかえた時期は制限時間を意識して問題を解きます。解き終えたら解説を読み、正答を導くためのプロセスを確認します。その後、正しく理解できているかどうかをチェックするために「速読」でもう一度、本文に目を通します。

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正しく理解できていなくても勘で正解する場合があります。「できた」と○をつけただけで終わりにしたり、本文を読み込まないでいたりすると、現代文の力を高めることができず、成績に波が出がちです。

2020年度からの大学入試改革では「大学入学共通テスト」(実施は21年1月)の現代文に記述式で答える問題がもり込まれる予定でした。実施は見送られましたが、大学入学共通テストに向け、過去2回おこなわれた試行調査の出題をみると、複数の資料やグラフから必要な情報をとらえ、あたえられた条件にしたがって記述させるという問題がみられました。

複数の資料から情報を取捨選択する力は、日常生活のなかでも高めていけます。さまざまな情報がつめ込まれている新聞を読むことが一つの方法。複数の人とそれぞれの考えを議論することでも身につくでしょう。 

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古文・漢文:単語や文法、古文常識をしっかり 音読も効果的 

古典では「単語」「文法+敬語」「古文常識」をしっかりインプットしてください。特に助動詞は高1の夏休みまでには覚えておくことをおすすめします。文法では品詞分解がポイント。手法を正しく理解することが欠かせません。覚えるべき単語は300語で、なかでも複数の意味がある単語には注意が必要です。読解では時代背景の理解も不可欠なので、それぞれの時代の生活ぶりや恋愛観などの古文常識もおさえます。

こうした事項をインプットしたら問題集や過去問(実際の入試問題)の演習に取りかかります。解説で現代語訳を読み、誤読をしていないかどうかを確認します。

漢文の場合、対策にそう多くの時間をあてられないかもしれないので、「句形」を中心に勉強するのがいいのではないでしょうか。否定や仮定、比較などをあらわす形を理解したうえで、1冊の問題集を徹底的にこなします。

古文も漢文も音読が効果的。漢文の場合、書き下し文を音読してリズムをつかんでください。

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小論文:「要約型」は内容理解、「課題論述型」は構成力を鍛える 

小論文は大きくわけると「要約型」と「課題論述型」があります。

課題文を要約させる「要約型」は文章を理解するという点では現代文の読解と同じです。ただし、提示された字数でまとめるには練習が必要です。はじめから字数内で書くのは難しいので、まずは長めに書き、その後に簡潔な文章にするという流れで練習します。

「課題論述型」ではあたえられる条件や指示を守ることが重要。そのうえで「序論・本論・結論」で構成してみます。模範解答などをまねる一方、自分の意見や経験は、自分の言葉であらわします。

実際の入試では志望する学部(学科)に関連する文章があたえられる場合が多いので、あらかじめ調べておき、自分の考えをまとめておくのもおすすめ。小論文を書いたら、学校や塾の先生に必ず添削してもらうことも忘れないようにしてください。

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 ※朝日中高生新聞2019年11月17日付

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