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高校入試、英語は「先行逃げ切り」の教科 覚え方を覚えスポーツのように練習を

2019.12.27

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松村 大行
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効果的な勉強法を教科別に紹介するシリーズ。今回は高校入試に向けた英語です。栄光ゼミナールの高尾隼次郎さん(高校受験英語科責任者)は自分の弱点をしっかりつかむため、さまざまなかたちで「練習」を積み重ねるのが重要といいます。

英語は「先行逃げ切り型」の教科(科目)です。特に中学英文法の多くを学ぶ中2の時期にどれだけ、がんばれるかで決まるといっても過言ではありません。中3になると新たに教わる単元は少なくなり、文章読解などの応用に進みます。

中2は部活動や行事で忙しくなる学年でもあります。そのときに備え、中1は英語が嫌いにならないようにするのがポイント。中2ははやめにこれまでの復習に取りかかります。中3の夏までに基礎をかためておいてください。 

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自分に合った「覚え方を覚える」工夫が大事

英単語の勉強がうまくいかずにつまずき、英語そのものに苦手意識を持つ中学生も多いようです。「覚え方を覚える」のは、受験勉強において重要な部分です。どのように工夫すれば覚えられるだろうと考えながら、自分に合う勉強法を見つけてください。

漢字と同じように何度も書く方法もあります。英単語を書くうえで「惜しいスペルミス」は意味がなく、100%合っていないといけません。その点で、書く方法はやはり効果的です。

ローマ字読みなどで頭に入れる方法もあります。たとえばbaseball(野球)のつづりを「バセバ11」と覚えることがあるかもしれません。正しい発音がわかっているのが前提ですが、スペルを覚えるには効果的な方法です。単語をよく観察することで、単語を構成する接頭語や接尾語が共通する語句があることに気がつくなど、勉強が発展します。

また、一口に英単語といっても「つづり」「発音」「意味」と出題のポイントは異なります。その単語の何がねらわれるのか、みなさんが目指す高校(公立なら各都道府県)の入試ではどんな出題が多いのか、確認することも大切です。

文法の勉強は日本語との違いを知ることから始めます。英語が苦手な人ほど、日本語の語順に無理やり当てはめて考えがちです。三単現のsや関係代名詞など、あまり耳にしない用語が出てくることがあり、いま何を学んでいるのか、わからなくなる人もいます。学習した文法について、ほかの人に説明できるかどうかが理解の度合いをはかる物差しになります。 

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問題を解く、会話を聞く、動画を見る…まずは「英語に慣れる」

英語はスポーツと似ている面があります。文法などのルールを覚えるだけでは不十分で、問題を解いたり、会話を聞いたり、声に出したりする練習が欠かせません。YouTubeで見ることができるTEDTalksや英語について解説する動画など、身のまわりにあふれている素材を利用して慣れることをおすすめします。

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受験する高校やそれぞれの都道府県によっては「情報リテラシー」「人工知能」など、日本語で問われてもなかなか答えられないテーマについて40~50語ほどの英文で説明するという出題があります。こうした問題で得点するには「書きたいことよりも、書けることを書く」という姿勢に徹するのがいいかもしれません。

いまの高校入試の場合、英作文で独創性はそれほど評価されません。「将来の夢について書きなさい」という出題なら、学校の先生など比較的平易な表現で書けるものを選ぶのが一つの方法です。実際の夢を書こうとしても、難しい英単語や表現を使わなければならず、手が止まる心配があります。

テキストや問題集には模範解答がありますが、それだけが正答というわけではありません。「よくわからないけれど、答えにこうあるから……」とはしないで、理由を説明できるようになるまで納得する姿勢が重要です。

この動詞ではだめですか?」など、わからないことがあれば質問をくり返す「質問の鬼」の人は成績が伸びます。学校や塾の先生は聞かれるのを待っています。積極的に質問してください。

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 ※朝日中高生新聞2019年11月24日付

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