自信を磨く冬休み

(メンタル編)学力は冬に伸びる! 焦らず目標を具体化して自信を持とう

2019.12.27

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EduA編集部
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受験生にとって冬休みは「総仕上げ」の時期です。苦手分野とミスの対策をすれば自信がつき、合格がぐっと近づきます。

<メンタル編>の今回は、受験関係で多くの著書があり、受験対策の通信教育の代表も務める精神科医の和田秀樹さんに、受験生が自信をつけるためのアドバイスを伺いました。1ページ目は受験生向け、2ページ目は保護者向けのアドバイスです。

保護者のやるべきことは?・・・「根拠を示して自信をつけさせる」

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保護者へのアドバイス

・子どもの能力を信じる。「頭が悪い」「努力が足りない」と子どもの責任にしない。

・「合格最低点を取れば受かる」「成績は伸びる」と根拠を示して自信をつけさせる。

・できない点に目が行きがち。口うるさく抽象的な注意をするのはNG。

・「早寝早起き」「朝食をしっかり」で生活面をサポート。具体的に助言しよう。

保護者にとって重要なのは、お子さんの能力を信じることです。あきらめるなんてもってのほか。一生懸命勉強しても成績が伸びないとき、「この子は頭が悪い」「努力が足りない」と思ったり、本人に言ったりしてはいけません。原因の9割以上は、教え方が悪いか、学び方が悪いか、その両方です。子ども本人に「自分は馬鹿かも」と思わせても、いいことは一つもありません。将来、「なにをやっても無理だ」とあきらめてしまいます。

受験で勉強する内容は、英語力や国語の読解力を除けば直接、社会に出て役立つものではありません。

受験勉強のメリットは「うまくいかないのには理由があり、別の方法があるはずだ」と自分で方法を探り、問題解決能力を身につけられることだと思います。学力を伸ばす機会であり、スケジュール管理や自分の能力分析をするチャンスです。保護者はそのサポートをしてください。「合格最低点さえとれば受かる」「学び方を変えれば成績は伸びる」と根拠を示して自信をつけさせてください。

子どもに勉強をやらせることに引け目を感じることはありません。ただし、みるべき点は勉強時間の長さではありません。漠然と「もっとやれ」と根性論で接しても、子どもは睡眠時間を削ったり、プレッシャーを感じたりしてしまい、ストレスになります

また、親というものは、子どもができることよりも、できない点に目が行きがちです。特にミスについては「気をつけろ」「見直せ」など抽象的なお小言に陥りがちなので注意です。中学受験でよくみられますが、親のほうが焦って責めてしまうと、追い詰められてしまいます

また、数学が得意で英語が苦手な子に、「英語をやりなさい」と口やかましく言う必要もありません。得意科目は思い切り伸ばしてやり、苦手科目については「こんな難しい問題はできなくても、やさしい問題を確実に押さえれば合格点に足りる」と助言したほうが、精神的に安定します。

役割が大きい生活面のサポート

生活面では、保護者の役割が大きいです。「早寝早起き」「朝食をしっかりとる」ことです。脳科学の研究が進み、睡眠時間を削ると記憶力が低下し、朝食を抜くと脳が働かないことがわかってきています。昔から言われてきたことですが、理にかなっています。「無理をしたほうが落ちる」と理解してください。もし、お子さんが夜中の2時、3時まで勉強しているようであれば、「脳科学の研究だと、早く寝ないと逆に記憶力が落ちるそうだよ」と助言してください。

高校、大学受験では、親の言うことをなかなか聞かないお子さんもいると思います。でも多少、親や教師に逆らってでも、自分で考えて結果を出すという成功体験やメンタリティーを持たせたい時期ですし、それが受験のもう一つのメリットだと思っています。私は「建設的反抗」と呼んでいます。

いまは能力主義です。上司と考えがあわないときも自分で解決し、結果を出す能力が必要です。一方で、勉強をしなくてもいいと言っている子には、「実際の社会は厳しいよ」と知らせてあげるのが、社会の先輩としての親の役割だと思います。

話を伺った人

和田秀樹さん

精神科医

わだ・ひでき/1960年、大阪府生まれ。緑鐵(りょくてつ)受験指導ゼミナール代表。国際医療福祉大教授。灘高、東京大医学部卒。「受験学力」「ケアレスミスをなくす50の方法」など受験関係の著書多数。

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