国語のチカラ ~読解力アップの教科書~

中学受験の新学年スタート 国語学習、4・5・6年生の到達目標は? チェックリストで確認

2020.02.13

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南雲 ゆりか
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中学受験の進学塾では2月に新学年がスタートします。これから1年間で身につけたい学力について、あらかじめ把握しておけると学習しやすいですね。今回は、国語における、4年生以上の各学年の到達目標についてお話ししたいと思います。

志望校やお子さんの特性、塾によって、どこまでを到達ラインとするかは異なりますが、中学入試本番で必要な学力から逆算すると、学年ごとに到達しておきたい目標が見えてきます。

南雲国語教室では、各学年の目標を立てて授業をおこなっています。以下に、各学年の到達目標のまとめとチェックリストを示します。チェックリストは時々見返して、おさえておくべき目標を思い出すツールとして、お使いください。

ゆっくり成績が伸びていくお子さんや、精神的な成長に伴って爆発的に学力アップするお子さんもいますので、学年の区切りにしばられ過ぎず、入試までに帳尻を合わせるつもりで参考にしてください。

4年生

「客観的な読み方」を身につけることが第一目標となります。「客観的に読む」とは、書いてあることを忠実に理解することです。

4年生ですと、国語とは、何かを読んで感じ取り、思ったことを発表する教科だととらえているお子さんが少なくありません。まだまだ「自分はどう思うか」を判断の物差しにしてしまいがちな年齢ですので、客観的な読みの練習が必要です。

読書経験のあまりないお子さんの場合、まとまった量の文章を一息に最後まで読み切るのが難しいことがあります。少なくとも2000字の文章くらいは通して読めるようにしたいもの。文庫本などを4~5ページ毎日読む習慣にすると、その力がついてきます。

アウトプットの面では、問題の解き方や答え方のルールを覚え、文中語句を適切に使った記述の書き方もマスターすることが目標となります。

できるだけ多くの言葉や漢字をインプットすることも大切。「出合い」が早いほど反復する機会も多くなって定着がよくなりますし、語彙(ごい)を増やせば、よりレベルの高い文章を読む力になります。

【4年生 到達目標チェックリスト】
読解
□ 主観を入れないで精読できる。
□ 2000~3000字くらいの文章を読み通せる。
問題を解く
□ 答えの書き方のルールを知る。
□ 文中の語句を使う記述問題に慣れる。
□ 本文の叙述と一致する選択肢を選べる。
語彙
□ 四字熟語やことわざ、慣用句、故事成語などを知る。
□ 心情語や性格を表す言葉などの語彙を増やす。
□ 5年生までに習う漢字が書ける。

5年生

自分の生活や体験になぞらえることのできない文章でも、読んで理解することが目標となります。4年生に比べて論理的な思考力がついてきて、抽象的なことがらも理解できるようになってくる学年です。含みのある表現や皮肉、ユーモア、象徴表現などの意味を探れるようになるといいでしょう。

また、文中の表現に自分の言葉を足したり抽象化したりして、記述の解答を書くことができるようにしていきます。

覚えた語句を文脈と関連させて使えるようにするとともに、やまと言葉や抽象概念を意味する言葉、外来語、熟語などの語彙を増やします。

【5年生 到達目標チェックリスト】
読解
□ 常識や社会通念に照らし合わせながら精読できる。
□ 3000~4000字くらいの文章を読み通せる。
問題を解く
□   複雑な設問の条件に合わせて答えられる。
□   文中の語句に自分なりの言葉も加えて記述できる。
□   50字を超える選択肢を正しく選ぶことができる。
語彙
□ 慣用句等を実践的に使える。
□ やまと言葉、外来語や熟語の知識を増やす。
□ 6年生までに習う漢字が書ける。

6年生

入試で出題されるような哲学、言語、文化、経済などを扱った大人向けの文章や、老人や親など自分とは全く異なる立場の人物の心情を描いた小説も読めるようにしていきます。また、4、5年でつけた解法の技術をより難しい文章でも使えるようにしたいものです。

6年生は、他教科の学習も進み、社会や自然に対する知識も豊かになり、抽象度の高いことがらを理解する力がかなりついてきます。環境、SDGs、AIなど今の世の中で話題になっていることや問題について述べた文章が出題されることもあるので、それらについての知識や用語を知っておくことも必要となります。

【6年生 到達目標チェックリスト】
読解
□   文全体を俯瞰(ふかん)して主題や要旨に至る展開をたどれる。
□   4000字~10000字超えの文章を読み通せる。
問題を解く
□   出題者の意図を考えて答えられる。
□   解釈して自分の言葉で記述できる。
□   150字超えの選択肢を正しく選ぶことができる。
語彙
□ 一般社会で使われるレベルの語彙を身につける。
□ 同音・同訓異字などの使い分けに習熟する。
南雲先生0213

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