家族のとなりに新聞を

あの人の顔、小2は吹き出しに「言うことを聞け!」 新聞の写真通じて世界を知る

2020.02.19

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関口 修司
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  • 「放課後子供教室」での「お気に入りの写真を集めよう」では、子供たちが好きな写真を画用紙に貼っていきます。
  • トランプ米大統領の写真を貼った小2男子、吹き出しに書いた言葉は「オレの言うことを聞け!」。
  • 子供には難しいと思われがちな新聞ですが、写真や見出しだけでも世の中を知る喜びを味わえます。

新聞から「お気に入りの写真」、僕が集めたのはトランプ米大統領

じっくり観察、吹き出しに決めゼリフ 「熱心さ」に驚き

全国の公立小学校の多くで運営される「放課後子供教室」での活動を紹介します。

「お気に入りの写真を集めよう」をテーマに、小学2年生の男子がトランプ米大統領の写真ばかりを新聞から切り取り、夢中になって画用紙に貼り付けています。2、3枚貼ったところで、その子は大統領の顔にいたずら書きを始めました。真剣に取り組む周りの子にちょっかいを出し、得意になって見せています。じっと見ていた私も、この時ばかりは指導をします。「人の写真にいたずら書きはいけないよ。自分が書かれたらどう思う?」。目こそ合わせようとはしませんでしたが、その子は素直にその写真をはがし、続けて探し始めました。

6、7枚の写真を貼り、もう貼る場所がなくなったところで、あらかじめ配っておいた吹き出しカードを大統領の口元に貼り付けました。しばらく大統領の表情やポーズなどをじっと観察してから、吹き出しに書いた言葉は「いいか、みんな、オレの言うことを聞け!」。

パリ協定からの離脱やイスラエルへの肩入れなどを、子供は知る由もありませんが、この子は写真からのメッセージを言葉にしました。作品につけた題名は「みんな、トランプ」。作品発表では、仲間や大人たちから大きな拍手をもらいました。自分の作品を丁寧にバッグに片付けている姿が印象的でした。都内公立小学校の「教室」での一コマです。スタッフは「大人の言うことをわざと聞かないような、こだわりが強い子です。その子があんなに熱心に取り組むなんて……」と語っていました。

写真や見出しから世の中を知る喜びに、ご家庭でも有効活用を

こうした「教室」は、平日の放課後や土曜日、長期休業中に地域の方々やNPOなどの運営で開かれています。活動の手順は、①興味・関心のある新聞の写真を集めて台紙に貼る、②吹き出しカードに、写っている人物の言葉や自分のコメントを書いて貼る、③作品に題をつけ、その理由と感想を発表する、です。新聞は古いもので大丈夫。参加児童数の2、3倍の新聞を使うため、前もって用意しておいてもらいました。

子供には難しいと思われがちな新聞ですが、意外や意外、写真や見出しから世の中を知る喜びを味わっているようです。その都度、新たな可能性が発見できます。リサイクルに出されてしまう新聞のまさに有効利用。ご家庭でもやってみてはいかがでしょうか。ただし、くれぐれも「ワタシの言うことを聞け!」とならないように。

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