小論文は新聞で攻略!

大学入試本番 小論文は新聞で攻略! 記事を読んで「論」を磨こう 過去の出題を分析

2020.02.19

author
EduA編集部
Main Image

大学入試の小論文対策には新聞が必須アイテム。自分が目指す学部に関係する記事を読んで、「論」をパワーアップさせよう。

入試問題を編集部が独自分析

朝日新聞EduA編集部では、大学入試の小論文試験で使われた朝日新聞記事を独自に分析し、どんな記事がどの学部で出るのか傾向を調べました。高3生のみなさんは直前期のおさらいのつもりでご活用ください。もちろん推薦入試AO入試を検討している高2のみなさんも今のうちから新聞を読んで、小論文対策を進めてみてください。

(四年制大学のみ。編入・帰国生・留学生・社会人試験などを除く。同一学部の別日程試験は数に含めない)

どの学部で出る?→看護、教育などで頻出

 1面図表

2019年度入試(2018年4月~19年3月)を調べたところ、朝日新聞の記事は234大学459問で採用されています。このうち、小論文が最多の259問でした(朝日新聞社調べ 2019年6月12日現在)。

「看護・保健」「教育」など実学系学部での出題が目立ちました。最多は「看護・保健」の24校、次いで「教育」の22校。ともに大学での学びと職業が直結する分野で、2017年度入試からの3年分を見ても1、2位を占めていました。

福井大・医(看護)では、認知症の両親が運転免許を自主返納した記事を踏まえ、看護職として患者ケアにどう生かせるか、三重大・教育は、障害児と同じクラスで学ぶ子どもの保護者の投書を読み、教師となった時にどのような教育を目指すかを記述する問題でした。この二つの学部・学科は、将来の職業観を問う設問が多いのが特徴です。

ほかの学部・学科でも、専門分野と関係の深い記事が出題される傾向にあります。3位は「国際・外国語」の13校で、南山大・国際教養のSDGs(持続可能な開発目標)や千葉大・国際教養の地球温暖化など、国際的なテーマの記事が目立ちます。4位「経済・商」専修大・商の人工知能(AI)の活用と雇用、大分大・経済のプラスチックごみ対策など、それぞれ産業・経済界のニュースが出されました。

どの記事が出る?→「オピニオン面」が最多

2面図形

出題記事をジャンル別にみると、〈オピニオン面〉が最多の33本で17年度入試以降、3年連続のトップでした。19年度入試は、うち半数近くが「声」欄の記事です。読者の投稿や議論を読ませて、身近な社会問題への考えを書かせる設問は頻出のスタイルです。

専門家や著名人の記事では、テーマも人選も多様な「耕論」が人気です。また「私の視点」「論壇時評」「科学季評」「異論のススメ」といった論考も例年出題され、要約と意見記述を課す形式が多くみられました。

2位は〈総合面〉の27本で、やさしい用語でニュースを伝える「いちからわかる!」や、編集委員コラム「日曜に想(おも)う」など。同じく2位の〈その他〉「経済気象台」「波聞風問」「学びを語る」といった経済面や教育面などのコラムが中心でした。4位〈天声人語〉、5位〈社説〉も頻出で、話題のニュースを扱った内容が中心です。

記事を指定しないユニークな出題もありました。岡山大・薬は朝刊を1部配り、記事を一つ選ばせて入学後の研究計画を書かせるというもの。「自ら課題を発見し、探究する力」を測る狙いがあるそうです。

出題記事の掲載月別では6月の記事が最多です。全体的に、試験日の4~8カ月前の記事が多く使われていました。ただ、私立大では直近1カ月の記事が使われたこともありますので、直前までニュースのチェックはやりましょう。

EduAウェブ版で、1面に掲載した大学の問題文と使われた記事、編集部が選んだ「入試に出そうな記事」を紹介します。

新着記事