小論文は新聞で攻略!

まだ間に合う!小論文対策 入試に出そうな記事(看護・保健、医学系、科学編)2019年4~9月期

2020.02.19

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EduA編集部
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2020年度大学入試はいまが佳境です。新聞記事を使った問題は小論文に限らず、国語や英語でも毎年出題されています。朝日新聞EduA編集部は、過去の出題傾向をもとに、入試に出そうな2019年4~9月期の記事をセレクトしてみました。
第2弾は看護・保健、医学系(医・薬・歯・獣医)、科学(環境、工など)の学部で出そうな記事をそれぞれ紹介します。最後の総復習として、この機会に読み返してみてください。

(記事タイトルと日付は東京本社発行紙面のものです。リンク先の記事全文を読むには「朝日新聞デジタル」の有料会員登録が必要です。ご了承ください)

看護・保健編

高齢者、子ども、障害者など社会的弱者

看護・保健学部の小論文試験では毎年、多くの新聞記事が課題文として出されます。特に高齢者障害者被災者子どもに関する、健康や生活の記事が目立ちます。

(フォーラム)中高年のひきこもり 6月16日付

40~64歳のひきこもり状態の人は全国で約61万人にのぼるそうです。80代の親が50代のひきこもりの子どもとともに孤立する「8050(はちまるごーまる)問題」は社会問題化しています。

障害者や高齢者の生活に関する記事もよく課題文として出題されます。 “重要ニュース編”で紹介した、重度の身体障者がある参議院議員の記事も要チェックです。(耕論)からは2本。「困りごと……」の方は、福祉や社会保障サービスの手続きがハードルとなって、必要な支援が届いていないという問題提起です。

(耕論)困りごと、手続きの壁 赤石千衣子さん、鵜沼憲晴さん、伊藤次郎さん 4月18日付

(耕論)駅よ、使いやすく かじやますみこさん、岡田光生さん、須藤シンジさん 4月26日付

(社説)からも認知症に関する記事を1本紹介します。政府の有識者会議がまとめた大綱の素案は予防を強調しているのが特徴です。しかし、治療・予防法は確立していません。認知症になった人への「自助努力が足りない」という風潮が広まらないよう、釘を刺す内容となっています。

(社説)認知症の予防 「数値目標」は危うい 5月21日付



医学系編

「安楽死」「がん告知」。問われる倫理観

医学系(医学、薬学、歯学、獣医学)は、記事がそのまま出題される頻度はさほど高くありませんが、2017年度入試の山口大・医〈一般後期〉で終末期医療についての社説、2018年度入試の浜松医科大〈推薦〉で高齢者の高額医療についての記事がそれぞれ出題されました。

1本目は、進んで延命治療をしないという消極的安楽死と、苦痛からの解放などを望んだ患者への積極的安楽死についての京都大名誉教授の佐伯啓思さんの論考です。後者は日本では法的に認められていませんが、医療従事者が直面する葛藤の一つです。佐伯さんのコラム「異論のススメ」は2017年度入試以降、毎年小論文で出題されています。

(異論のススメ スペシャル)「死すべき者」の生き方 佐伯啓思 7月6日付

続いて、一昔前であれば、本人への告知をしないことが当たり前だったがんの公表をめぐる記事。垣添忠生さんは上皇さまの前立腺がんの手術を手がけました。

(耕論)がん公表、相次ぐけど 生稲晃子さん、海原純子さん、勝俣範之さん 4月17日付

(インタビュー 新時代・令和)がん、誰もがなるから 国立がん研究センター名誉総長・垣添忠生さん 5月16日付

垣添さんのような専門家の意見は、小論文を書くうえで貴重な「エビデンス」になります。千葉大名誉教授の高林克日己さん、東京都立松沢病院院長の斎藤正彦さんの記事をご紹介します。

(私の視点)医療のビッグデータ 治療記録の提供、次代のため 高林克日己 4月23日付

(インタビュー)身体拘束なき精神科へ 東京都立松沢病院院長・斎藤正彦さん 8月22日付



薬学部は「薬物依存」「避妊薬」

薬学部は大学や年度によって傾向がまちまちです。東京薬科大は直近2年、朝日新聞の記事を出題しています。医療疾病に関するものが目立ちました。

今年度は、芸能人の薬物違反事件が相次ぎました。元プロ野球選手・清原和博さんのインタビューは当事者の声として生々しく、切実です。

(フォーラム)薬物依存、どうすれば 6月23日付

性暴力被害避妊失敗による妊娠を避けるため、厚生労働省はオンライン診療で緊急避妊薬の処方を認める方針を決めました。初診で対面診療が不要なのは、禁煙外来に次いで2例目だそうです。

(ニュースQ3)緊急避妊薬ネット処方、診察ない国あるのに 6月18日付

科学編

工、生物、環境学部では人工知能(AI)のように科学全般に関わるニュース記事のほか、その学科に関わる専門記事が問題として選ばれる傾向にありました。

自然と人間

自然と人間の関わり方、これからの社会に技術をどのように役立てることができるか、というビジョンを持っておく必要があります。京都大総長・山極寿一さんの記事は2019年度入試の小論文では二つの大学が出題しています。

(科学季評)人間だけが「考える」のか 自然が持つ主体性とは 山極寿一 8月8日付



ゲノム編集食品

厚生労働省や消費者庁は、食品づくりにゲノム編集を応用する際のルールを定めました。ゲノム編集は遺伝子を壊して異変させる方法以外に、外部から新たな遺伝子を加える手法もあります。消費者庁は、前者については消費者への表示を義務化しないと発表しました。

(耕論) ゲノム食品、不安ですか 木下政人さん、吉森弘子さん、内田麻理香さん 9月20日付

(社説)ゲノム食品表示 これで理解得られるか 9月25日付



(科学の扉)は毎年出題

カラーの大型図表がわかりやすい、科学面の(科学の扉)は毎年、国立大で出題されていました。直近3年では、東京海洋大・海洋生命科と海洋資源環境〈一般後期〉、島根大・総合理工〈AO〉 、群馬大・医(保健)〈一般前期〉です。

なかでも、高校生にとって身近で、自分の問題としてとらえることができるテーマが選ばれているようです。

2019年4~9月期では次の4本を選んでみました。

(科学の扉)災害ビッグデータ、活用 スマホで地震観測・SNSから被害把握 4月23日付

(科学の扉)鳥・虫ヒント、次世代ロボ 環境変化へっちゃら/宅配や災害現場で応用 6月3日付

(科学の扉)津波、早く正確な予測へ 水圧・海面観測しリアルタイムで/精度が課題  9月2日付

(科学の扉)次世代通信5Gの実力 速度100倍、でも遠隔手術は困難 サイバーリスクも 9月23日付



新聞の活用方法は入試対策に限りません。進学後の学びや就職活動にも生かせる記事がたくさん掲載されています。 受験をきっかけに、これからも読み続けてもらえれば嬉しいです。朝日新聞は全国紙ですので、どの大学に進学しても引き続きご購読いただけます。頑張れ、受験生!

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